「そろそろ痩せなくちゃまずい!」と思いつつ、なかなかダイエットが始められなかったり、続かなかったりした経験はありませんか?ものぐさなマインドも、続けられない挫折も、誰しも一度は抱えたことがあるはず。
勝手に内臓脂肪が減ってくれたら、どんなにいいことか――。そんな奇跡の願いをかなえるダイエットが医師の齋藤真理子さんによる「齋藤式満腹やせメソッド」です!
彼女の著書『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』から一部を抜粋・編集し、内臓脂肪を落とすための基礎知識やダイエットに効果的なMCTオイルについて紹介します。
MCTオイルで血糖値も食欲もダイエットのイライラも落ち着く
MCTオイルのすごいところは、脂肪燃焼体質になるだけではなく、「血糖値を安定させる」という効果もあることです。
それは、MCTオイルが「インスリン抵抗性」を改善してくれるからだと考えられています。
覚えていますか? インスリン抵抗性とは、内臓脂肪が増えることによって、インスリンが糖を脳や筋肉に運ぶ「糖の宅急便」としての働きが悪くなり、血糖値がどんどん上昇してしまうことでした。
その機能がMCTオイルによって改善されることによって、食後血糖値が上がるのをやわらげる効果が期待できるのです。
■満腹感がアップして、そのうえ持続する
今回、モニターさんからも、MCTオイルを摂取する「齋藤式満腹やせメソッド」を試してから「おやつのドカ食いがなくなった」「暴飲暴食が収まった」という声が多く聞かれました。
また、MCTオイルを摂ると短時間でケトン体となりますが、このケトン体には、満腹中枢を直接刺激し、食欲を抑える働きがあります。
実は冬眠中の動物が空腹でもグッスリ眠れるのは、このケトン体のおかげといわれるほどです。
読者モニターのみなさんの食欲が安定したのは、この食欲を抑える働きが大きいのではないかと考えられます。
■空腹のイライラをシャットアウト! 脳もサポートするMCTオイル
さらにMCTオイルには、空腹によるイライラを防ぐことで、心を落ち着かせる効果も期待できます。
ダイエットにストレスは禁物です。
脳にストレスがかかっている状態にあると、脳はかえって糖分を欲しがるようにできています。
そのため、必ず食欲、糖質欲が爆発してしまいます。
ダイエットに成功するためには、「脳がイライラしない」「空腹感や食欲に苦しめられない」という、ストレスがかからない状態が必須なのです。
心を落ち着かせる働きをする物質に、セロトニンという脳内伝達物質があります。
ご飯や砂糖などの糖質を摂りすぎると、腸内の悪玉菌が増えたり炎症を起こしたりするなど、消化器官にも負担がかかります。
するとこの不調を治すために、消化器官で消費されるセロトニンの量が増えて、脳内のセロトニンが足りない状態に。
この状態が続くと、「イライラ」や「だるさ」などを引き起こします。
糖質依存から脂肪燃焼体質に変わると、消化器官のダメージが減ってきますので、相対的に脳のセロトニン量が増える効果が期待でき、心の安定につながります。
また、脳が動くためのエネルギーは、以前はブドウ糖だけと思われていました。
しかし、脳はケトン体を使っても活動できることが、近年の研究でわかってきています。
MCTオイルを摂ると、短時間でケトン体が生成されます。
するとこのケトン体によって、脳のエネルギー不足を補うことができます。
セロトニン不足でイライラして弱っていた脳の働きを、ケトン体によってサポートできるのです。
さらに、ケトン体は、ミトコンドリアを活性化させることも、第1章でご紹介しましたね。
実は不安やイライラは、脳のミトコンドリア機能の低下と関連しているという報告もあります。
ミトコンドリアを活性化させるケトン体を生み出してくれるMCTオイルなら、ダイレクトに脳の不安を鎮めてくれる働きも期待できるということです。
空腹感を感じさせずに、イライラやストレスに強い脳に導いてくれるMCTオイル。ダイエット成功・内臓脂肪を減らすための、最強のアイテムともいえるのではないでしょうか。
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いかがだったでしょうか?
きつくて続かないダイエットをあれこれがんばるよりも、まずは正しい知識を持って、継続できる方法を取り入れていくことが大切です。
「すぐに効果が実感できないと嫌」「忙しくてダイエットに時間を割けない」という人におすすめの「齋藤式満腹やせメソッド」。ラクに痩せられる健康メソッドが詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術
発行所/株式会社アスコム
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著者/齋藤真理子(アスコム)
医療法人社団山本メディカルセンター理事長。
医学博士、日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。
昭和大学医学部大学院卒業。2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。2016年4月山本メディカルセンター2代目院長に就任。
日々の診療を通して、「健康は決して外からの治療だけで得られるものではなく、分子レベルで、身体の内側から健康にならないと成り立たない」と実感し、分子栄養学認定医の資格を取得。さらに、自身でもさまざまな健康法・ダイエット法を実践。その知識と経験をもとにしたわかりやすい解説で、NHK「あさイチ」、テレビ朝日「林修のレッスン!今でしょ」、中京テレビ「それって!? 実際どうなの課」など、テレビ出演も多数。
さらに、分子栄養学の観点からメニューを考案しているカフェレストラン・桜山茶寮や、訪問看護ステーションなども運営し、総合的に患者さんの健康管理をサポートしている。