「そろそろ痩せなくちゃまずい!」と思いつつ、なかなかダイエットが始められなかったり、続かなかったりした経験はありませんか?ものぐさなマインドも、続けられない挫折も、誰しも一度は抱えたことがあるはず。
勝手に内臓脂肪が減ってくれたら、どんなにいいことか――。そんな奇跡の願いをかなえるダイエットが医師の齋藤真理子さんによる「齋藤式満腹やせメソッド」です!
彼女の著書『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』から一部を抜粋・編集し、内臓脂肪を落とすための基礎知識や続けやすいダイエットのコツを紹介します。
「MCTオイル生活」でやせ体質になる苦労がぐっとラクに
現代人にとって、お腹に蓄えておくだけで、体を蝕み続ける悪魔のような存在である内臓脂肪。
その内臓脂肪を倒すのに、最強の救世主となるのがMCTオイルです。
思い出してください。
勝手に内臓脂肪が燃える体質になるために必要なことはなんだったでしょう。
「脂肪燃焼体質になる」ことと「血糖値を安定させる」ことでしたね。
MCTオイルはかけるだけで、この両方をかなえてくれます。
まずは、MCTオイルによって簡単に「脂肪燃焼体質になる」というところから説明していきます。
ハリウッドで流行った「ケトジェニックダイエット」。これは、糖質を極端に制限して、体内のエネルギー不足を起こすことによって、脂肪をケトン体に変えてエネルギーにする「脂質代謝」を呼び覚ますものです。
いうなれば、糖質を摂らずに、脂質、タンパク質メインだった太古の食事に近づけて、眠っていた脂肪を燃やしてエネルギーにする代謝機能を呼び覚ますといったものになります。
ところが、この「ケトジェニックダイエット」は極端なカロリー制限や糖質制限を行うため、心臓に負担がかかり、一歩間違うと心臓発作の危険性が高まるケースもあると指摘されました。
何より、糖質をほとんど摂らない過度な食事制限は、適度なタンパク質と十分な脂質を摂らないと体が飢餓状態になるため、しっかりした栄養の知識や、食事の管理が不可欠でした。
そのため、美意識の高いセレブやインフルエンサーたちは、「ケトジェニックダイエット」を行うときに、運動や栄養の専属トレーナーをつけて管理していた人も多かったと聞きます。
そんなこと、お金もかかりますし、なかなかできるものではありませんよね。
さらに、免疫力の低下や空腹によるイライラなど、日常生活への不自由を感じやすいため、一般の人が仕事をしながら長期的に続けるのは難しいのが現実。結果的に糖質制限ダイエット=リバウンドしやすいという研究結果もあります。
そこで、MCTオイルです。
本来であれば、ケトン体はブドウ糖が不足すると、代わりのエネルギーとして肝臓で生産されますが、MCTオイルは分子構造が小さいため体内で素早く消化され、ケトン体を作りやすくすることができます。
さらにMCTオイルで太古の眠りから覚まされた脂質代謝の機能(脂肪燃焼回路)は、体内の脂肪を使って、どんどんとケトン体を作るようになります。
以下に、MCTオイルとサラダ油を2週間小さじ1杯摂取することにより、体内でケトン体がどれだけ増えたのかを調べた研究結果を紹介しています。
MCTオイルを摂ると体内のケトン体濃度が増えていくのがよくわかると思います。
そして、前述したように、「ケトン体」によってミトコンドリアが活性化することによって、基礎代謝が上がっていくのです。
脂肪が減って基礎代謝が上がる。このダブルの効果によって、体は、勝手に脂肪が燃える体へと変身していきます。
そして、「ケトジェニックダイエット」と違い、ケトン体を作り出すのに激しい糖質制限は必要ありません。
MCTオイルをかければ、糖質を適度に食べてもいいのです。
糖質をエネルギーにする機能(糖燃焼回路)と脂肪燃焼回路の両方が作動しているという状態になります。
代謝が上がることが関係するのか、糖質だけを摂ったときよりも、MCTオイルを一緒に食べた方が、糖質もエネルギーとして早く燃焼され、体脂肪になりにくいという研究結果もあります。
具体的なやり方は、次章でしっかりと説明しますが、基本的にはMCTオイルを摂るだけ。
それだけで、ハリウッドセレブたちがお金と多くの苦労をして手に入れようとした、「脂肪燃焼体質」にラクに近づけてしまうのです。
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いかがだったでしょうか?
きつくて続かないダイエットをあれこれがんばるよりも、まずは正しい知識を持って、継続できる方法を取り入れていくことが大切です。
「すぐに効果が実感できないと嫌」「忙しくてダイエットに時間を割けない」という人におすすめの「齋藤式満腹やせメソッド」。ラクに痩せられる健康メソッドが詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術
発行所/株式会社アスコム
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著者/齋藤真理子(アスコム)
医療法人社団山本メディカルセンター理事長。
医学博士、日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。
昭和大学医学部大学院卒業。2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。2016年4月山本メディカルセンター2代目院長に就任。
日々の診療を通して、「健康は決して外からの治療だけで得られるものではなく、分子レベルで、身体の内側から健康にならないと成り立たない」と実感し、分子栄養学認定医の資格を取得。さらに、自身でもさまざまな健康法・ダイエット法を実践。その知識と経験をもとにしたわかりやすい解説で、NHK「あさイチ」、テレビ朝日「林修のレッスン!今でしょ」、中京テレビ「それって!? 実際どうなの課」など、テレビ出演も多数。
さらに、分子栄養学の観点からメニューを考案しているカフェレストラン・桜山茶寮や、訪問看護ステーションなども運営し、総合的に患者さんの健康管理をサポートしている。