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小中学生の親の4割が生成AIを学校の授業で活用することに賛成

2024.04.19

ChatGPTやBing Chatをはじめとした生成AIが、ビジネスやクリエイティブなど様々なシーンで活用され始めている。そんな状況から学習分野での活用も検討されているが、実際のところ、保護者は学校の授業で生成AIを使うことについてどのような意見を持っているのだろうか?

NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は、このほど学校の授業で生成AIを使うことへの親の賛否に関する調査レポートを発表した。

1. 生成AIを学校授業で活用することに賛成37%

小中学生の子どもを持つ親を対象に「学校の授業で生成AIを活用することの賛否」を尋ねたところ、賛成が37%、反対が21%に対し、わからないが42%に達した。反対とわからないを合わせると63%になることから、新たに登場したソリューションである生成AIを学校の授業で活用することについて、懐疑的な親が多いのかもしれない。

図1. 【小中学生の親が回答】学校の授業に生成AIを利用することに対する賛否(n=588)

2. 親の年齢が低いと「わからない」割合が多い

では、学校の授業に生成AIを活用することへの賛成(賛成・やや賛成を合算)、反対(やや反対・反対を合算)、わからないと答えた親はそれぞれどのような特性があるのだろうか。分析の結果、関連が大きい項目として「親の年齢」が関係していることが明らかになった(図2)。

わからないと回答した割合は、年齢が低くなるほど多くなった。また、賛成と反対の割合を比較すると、年齢が低い親のほうが、賛成の割合が多くなっていた。親の年齢に代表される「親の属性」や「親のICTスキル」「親が考える子がICT機器を使うことへの期待と不安」との関連が多くみられた。その一方、「子どものICT利活用状況」や「学校でのICT機器を使った授業の頻度」「子ども属性」との関連はあまり見られなかった。

図2. 学校の授業に生成AIを利用することに対する賛否(親の年齢別)

3. 生成AIの利用率は中学生8.2%、親の利用率を上回る

最後に学校の授業を問わず、ChatGPTやBing Chatなど、生成AIの利用状況を図3に示す。まだ利用率は低いが、中学生の利用率が8.2%で、親の利用率3.9%を上回っている。学校の授業より先に家庭で利用する場合もありそうだ。また、親が利用していない場合でも、子が利用していることもあり得る。

多くの生成AIについては、年齢制限や親の同意が必要だ。生成AIの利用は便利であり、発展的な学習が期待される一方、誤った回答を出す可能性もあるといった課題も存在す。このことから今後も、学校の授業における生成AI活用の是非については議論されていくことだろう。

図3. 【小中学生】生成AIの利用率

<調査概要 ―「2023年親と子の調査」―>
調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年11月

出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所

構成/こじへい

算数が好きになる!スタンフォードでAIを学ぶ医師が考案した小学生向け暗算ドリルが人気

「VUCA」というビジネス用語がある。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を指す英単語の頭文字をとった造語で、AIなどの社会実装によってビジネス環境が大きく変化していることを示す。この予測困難な社会の到来を見据えて2020年3月、文部科学省は学習指導要領「生きる力」を公示。これを機に、中学受験算数の難化が囁かれるようになった。

 中学受験は、受験者数が増加傾向にあるなど、競争激化の渦中にあるもののひとつだ。そして高まる受験熱は、新たなトレンドを生んだ。2ケタ同士のかけ算で使える、暗算ドリルが続々登場しているのだ。そんな数ある暗算ドリルのなかで大きな話題を呼んでいるのが、小学生向けの暗算ドリル『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』である。

『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』
岩波邦明・著 

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『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、この本で初出となる「あゆみ算」を扱っている。

「あゆみ算」とは、最先端のAIを学ぶ現役スタンフォード生でもある岩波邦明医師が独自に考案した画期的な暗算法のこと。
 東京大学医学部在学中に開発・出版し、累計発行部数66万部のベストセラーを誇る『岩波メソッド ゴースト暗算』から、およそ12年の歳月を経て開発した最新メソッドなのだ。

 最新メソッド「あゆみ算」では、脳のワーキングメモリに着目している。計算する際に頭の中で扱う数字の数を減らすことで、2ケタ×2ケタの暗算を簡便化。筆算よりも速くかつ正確に2ケタ同士のかけ算が暗算できるだけでなく、「最短の工程で暗算できるから、誰でも簡単にマスターできる」「問題を解くたびに情報処理能力(プログラミング脳)がグングン育つ」など、さまざまなメリットがあるという。

 どうして岩波医師は新たな暗算メソッドを開発したのか? そのきっかけは、スタンフォード大の大学院コースで最先端のAIを学ぶ中で「AI開発に数学が不可欠」という確信を得たことにあると話す。

スタンフォード大学で医療用AIの開発に挑む

岩波邦明さん/医師・現役スタンフォード生。1987年生まれ。東京大学医学部卒。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。

――岩波先生は現在、スタンフォード大学でAIの勉強をしています。医師でありながらAIを学ぶ理由をお聞かせください。

 2022年11月、オープンAI社が生成AIのChatGPTを公開し、世界中に衝撃を与えました。私も衝撃を受けたひとりで、大きな衝撃を受けたと同時に、生成AIの世界に興味が湧いたのです。
 翌年2月頃からプログラム言語やAIの勉強を始め、現在はスタンフォード生として大学院コースを受講しています。

――最新のAIについて勉強するなかで、気づきがあったそうですね。

 はい。生成AIは100%数学でできていると言っても過言ではない。そんな確信を得ました。高校数学の分野でいうと、微分や確率、ベクトルですね。数学が生成AI開発の根幹部を支えているのです。
「数学を勉強しても将来、何の役にも立たない」という言葉をよく聞きますが、数学は世界の最前線を切り開くために必須な知識だと改めて気づきました。

――「生成AIが数学でできている」とはどういうことでしょうか?

 例えば、ChatGPTはどうやって回答を導き出すのでしょうか。
「今日の天気は?」という質問に、天気に対応する言葉群から答えを選んでいると考える人は多いと思いますが、実際は違います。

 確かに昔はそのようなプログラムだったこともあります。しかし現在の生成AIは、数式によって確率的に最も正しい〝らしい〞ものを選んでいるのです。

 開発のステージでは、この回答の精度を向上させるために、微分を用いて数十億、多いときには数千億ものパラメーターを調整しているのです。この調整によって、いわゆるAIの賢さが決まります。

――数式で導き出すということは生成AIに学習させる段階で、数字で学習させるのでしょうか?

 そのとおりです。生成AIのひとつであるChatGPTは〝言語〞ではなく言語を〝数字〞に置き換えてデータを蓄積します。そのおかげで生成AIは、それぞれの言語モデルを習得させる必要がなくなります。ChatGPTが英語だけでなく日本語やほかの言語でも高い性
能を発揮できるのは、それが理由のひとつだと考えられます。

――先生はAIを勉強した先に、どのようなビジョンを思い描いているのでしょうか?

 医療用の生成AIを開発したいと思っています。例えば、医療画像を生成するAIです。X線写真を学習させた画像生成AIがあれば診療、研究、教育など多分野で活用できるようになるでしょう。自閉症の人たちをサポートする対話型AIの開発も考えています。ジョブインタビュー(就職面接)の練習やアドバイスをしてくれるAIがあれば、自閉症の方々の生活を大きく助けることができるでしょうし、そういった医師という仕事に直結する生成AIの開発ができればと、精進しています。

「あゆみ算」を小学生が挑戦した結果・・・

『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、2ケタ同士のかけ算全8100パターンに対応する新しい暗算法「あゆみ算」ほか、6つの暗算法「ラッキーあゆみ算」を収録している。

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