私たちのココロとカラダは、さまざまな外部環境の変化に影響を受けてコンディションが変わる。就職や進学といった変化、仕事での緊張やプレッシャー、寒暖差の激しい季節の変わり目などに際しては、ぐったり疲労を感じたり、調子を崩すこともしばしば。これには自律神経(交感神経、副交感神経)の働きが深く関わっている。
環境の変化やストレスで交感神経の緊張状態が続くと、精神的な疲ればかりでなく、疲労感の蓄積や体の冷え、痛みなど、さまざまな症状が現れる。ストレスを受けて緊張状態が続く時期は、交感神経と副交感神経のバランスをととのえることが大切。それには心身ともにリラックスできるお風呂がおすすめだ。
そこでバスクリンは、入浴による睡眠や自律神経の関係と良質な睡眠を得るための入浴実践方法を紹介するニュースレターを公開した。詳細は以下の通り。
快眠のためにできることは?~入浴と睡眠の関係性~
■良い睡眠はお風呂から! 心地よい眠りへといざなうお風呂の入り方
人間の体内には体内時計が備わっていて、一日のリズムを刻んでいる。体温も一日を通じて変化する。起床前は最も体温が低く、時間の経過とともに体温が上昇。夕方の6時~夜の8時頃に最も高くなり、その後就寝に向けて下がっていく。
睡眠のメカニズムは、この体温リズムの影響を大きく受けている。大切なのは、寝る前に体の深部体温がグッと下がること。体温が下がることで眠気が引き起こされるようだ。
そこでおすすめなのが入浴。入浴することで一時的に体温は上昇するが、血行が促進され血管が開いているために熱が放散されやすい体になり、結果として体温が下がっていく。つまり、入浴によっていったん体温を上昇させることで、逆に体温を下げやすい体になるのだ。
■入浴により自律神経が整い、睡眠の質もよくなって疲れも回復しやすくなる
ぬるめのお湯にゆっくりつかることで、自律神経の働きが整い、その後の睡眠の質も高まることが知られている。睡眠の質が向上することで、疲労回復もしやすくなる。
バスクリンが行った検証によると、入浴しない場合やシャワー浴の場合に比べ、温浴成分を入れて入浴した場合は、入眠後の交感神経の働きが最も低下していた。これは、よりリラックスした睡眠状態であることを示しており、入浴剤の、入浴の温熱作用を高める効果は、睡眠の質をも向上させている結果となった。