個人向け、法人向け、プロ向けにAI PCを計14製品投入
HPは、新たなAI PCとして個人向け「Envy」シリーズに3製品、法人向け「EliteBook」シリーズに6製品、プロ向け「ZBook」に5製品(NPU搭載モデルは4製品)の、計14モデルの投入を発表しています。
松浦氏によると、「今時点での脅威に対応するだけでなく、PCを使っている間、将来に起こりうる危機にも対応できるPCになっている」とのことです。
■個人向け「HP Envy x360」は2サイズ3モデル展開! 2.8K有機ELオプションも用意
ハイパフォーマンスと柔軟性を掛け合わせた、個人向けノートPC「HP Envy x360」は、14インチ、16インチの2サイズ展開。14インチモデルには、インテル Core Ultra搭載モデル、AMDモデルの両方が用意されています。
いずれもAI処理を担うNPUを内蔵することで、PC全体のパフォーマンスやバッテリー効率が向上。音楽編集ソフトでの、テキストから楽曲を生成するデモンストレーションでは、NPU非搭載モデルとの比較で、約80%も処理時間を短縮する様子が紹介されています。
そのほか、PCの利用パターンを学習し、パフォーマンスを高める「HP Smart Sense」や、WindowsのAIアシスタント機能をワンタッチで呼び出せる「Copilotキー」を搭載。インテルモデルでは、スマホからファイルの転送や、PC上で通話ができる「インテル Unison」アプリも利用できます。
また、オプションで2.8K解像度のOLED(有機EL)ディスプレイも選択可能。本体質量は14インチモデルが約1.39kg、16インチモデルが約1.87kg。ディスプレイが360度回転するので、柔軟なスタイルで使用できます。
■AIを活用した強力セキュリティや豊富なインターフェースを搭載した法人向け「EliteBook」シリーズとプロ向け「ZBook」シリーズ
HPの法人向けノートPC「EliteBook」シリーズには、新たに約1kgの13.3インチモデル「HP EliteBook 635 Aero G11」、高性能14インチモデル「HP EliteBook 1040 G11」を含む6製品が登場。NPUを搭載したAI PCとしては、シリーズ初登場となります。
日本市場で先行販売される「HP EliteBook 635 Aero G11」は、約1kgの軽量ボディに、アスペクト比16:10の13.3インチディスプレイを搭載。ノートPCを持ち運ぶ機会が多い、ハイブリッドワーカーに使いやすい仕様となっています。
そのほか、EliteBookシリーズには13インチ、14インチ、16インチと豊富なサイズと、幅広いモバイルワークステーションのラインアップが用意されています。
プロ向けモデル「ZBook」シリーズには、デザインを刷新した「HP ZBook Power G11」を含む5製品が新たにラインアップ。HP ZBook Power G11には、Thunderbolt 4×2、HDMIポート、有線LANポートを含む豊富なインターフェースが搭載されており、プロ向けらしい拡張性が特徴となっています。
新たに登場したEliteBookシリーズ、ZBookシリーズの4製品にNPUが搭載されており、AIを活用してPC全体のパフォーマンスを向上。グラフィックス性能が最大80%向上、AIビデオ編集が最大132%高速化、AIで強化したコラボレーション機能では最大38%の電源使用量が削減されています。
■世界初! 量子コンピュータのハッキングも保護する最強セキュリティを搭載
Elite Bookシリーズ、ZBookシリーズには、「HP Endpoint Security Controller」という、物理的に分離された専用セキュリティマイクロプロセッサが内蔵されています。
これは、AIも活用しながら、量子コンピュータのハッキングから、ファームウェアを保護するためのもの。量子コンピュータはまだ実現されていないものの、いざ完成した際に、悪い使われ方をする可能性も否定できません。
そのため、今のうちから対策をしときましょう、というのがHPの考え方。将来に備えた高いセキュリティ性能を持つという意味でも、時代の最先端を行く仕様といえます。
AI PCの真価は〝目に見えない〟性能の向上にあるのかも
現代のAIというと、画像生成や検索に使用されるものというイメージを持つ人が多いかもしれませんが、AI PCを含むデジタルデバイスの観点でいうと、省電力性の向上、CPUやGPUのパフォーマンスを引き出すといった、体感しにくい部分こそ、本来の強みともいえます。
AIの発展は目覚ましく、これからさまざまな機能やサービスに活用されていくことが予見されます。これからのデバイス選びは、NPUを内蔵していることや、AI機能の豊富さ、性能の高さが、1つの大きな指標になるかもしれません。
取材・文/佐藤文彦
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME4月号は超実践的なAI活用法をまとめた「AI仕事術」と「最新AI PC」の大特集
日々進化を続けるAIはいよいよ社会に実装されていくフェーズに入ってきました。また、スマホやPCの“オンデバイス”で搭載され始めるなどスゴいスピードで進化を遂げています。
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実は今回は表紙もAIに作ってもらったり、誌面をAIを活用して作ってみるなど編集部としても実験的な試みを実践しています。
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特集 2 作業効率が激変!「AI時代の最新PC 32」
AIプロセッサー「NPU」を搭載し、幅広いビジネスシーンをアシストしてくれる〝AI PC〟が登場し始めた。今、春買い替えるべき最新PCを一挙紹介!
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