気象庁は、2024年4月から6月にかけての3か月間の長期予報(※1)を発表。エルニーニョ現象の影響などを受け、気温は全国的に平年より高くなる見込みだと予想している。
今年は、2023年の新語・流行語大賞にノミネートされた「地球沸騰化」にも注目が集まり、それによる熱中症をはじめとする健康被害の増加が懸念されている。
そのような中、環境省と気象庁は、「熱中症警戒アラート」よりも、より深刻な健康被害が発生しうる場合に発信される一段階上の「熱中症特別警戒アラート」の運用開始を発表した。
タイガー魔法瓶は、2024年4月24日から環境省と気象庁により運用が開始される「熱中症特別警戒アラート」の発表を受け、熱中症対策への意識と水筒の使用実態を調べるために、15歳~59歳までの男女544人に調査を実施した。
「夏の暑さ」が昔と違い危険だと感じる人は85.9%!熱中症対策を始めるのはいつから?
昨年5~9月に熱中症で緊急搬送をされた人数は91,467人(※2)で、これは平成 20 年の調査開始以降2番目に多い搬送者数であった。さらに今年は「熱中症特別警戒アラート」も新設されるなど、過去に例のない危険な暑さが予測される。
年々厳しくなる夏の暑さに対し、「昔とは違い危険だ」と感じる人は85.9%。また、最高気温が25度以上の夏日が観測される日も、年々早くなっていると感じている人が85.8%もいる結果に。
実際に、今年の3月31日は全国100地点以上で夏日が観測(※3)されており、東京都心などでは3月の観測史上最高気温を更新した。
※2 総務省「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
※3 日本気象協会「季節外れの暑さ 全国100地点以上で夏日 東京は3月過去最高気温を大幅更新」
年々夏日が早くなっていると感じる人が約8割いるにも関わらず、実際には6月や7月に熱中症対策を始める人が全体の約6割の59.9%という結果に。
「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始されるのが4月からと知っていた人はたった2.0%で、熱中症は“夏本番中だけの危険”と誤った認識があるようだ。