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ほたるの見頃は5月中旬がピーク、覚えておきたい観賞に適した気象条件と時間帯

2024.04.20

ウェザーニューズから、ほたるの出現時期や出現ピークを予想した「ほたる出現傾向」が発表された。

それによれば、2024年のほたるの出現は例年並〜やや早くなる予想で、4月下旬に西日本からほたるが現れ始める。

出現ピークは西日本で5月中旬〜下旬、東日本で5月中旬〜6月中旬、北日本では6月中旬〜8月上旬となる見込みだ。

なお同社ではほたるの観賞スポットを全国約100か所から検索できる『ほたる情報』(https://weathernews.jp/hotaru/)をオープンしている。ほたるスポットの検索や出現状況の確認に活用していただきたい。

ほたるの出現は例年並〜やや早い予想、西・東日本では5月中旬から出現ピーク

ほたるは、冬の終わり頃から春にかけての気温が高いほど、飛び始める時期も早くなる。

今年の1〜2月は暖冬傾向だったが、3月になると寒気の南下により寒い日が多くなった。この先4月中旬から6月にかけては、再び気温が平年より高くなる見込みだ。

このため、ほたるの出現は西日本から北日本の各地で例年並〜やや早くなる予想。春の高温によりかなり早い出現となった去年に比べると、同じくらいかやや遅い所が多くなりそうだ。

西日本では4月下旬から5月中旬に飛び始めるところが多く、5月中旬~下旬に出現のピークを迎える。東日本では5月上旬から6月上旬に飛び始めるところが多く、5月中旬~6月中旬に出現ピークを迎える予想。

東北では6月上旬〜6月中旬に飛び始めて、6月中旬〜7月上旬に出現ピークを迎える見通し。北海道では6月下旬〜7月下旬に飛び始めて、出現ピークは7月中旬〜8月上旬になる模様。

ほたるの出現は気象的な要因だけでなく、卵や幼虫が生育する川の環境の影響も受ける。川が増水すると卵や幼虫が流されてしまうことがあり、昨年の夏から秋に低気圧や前線、台風の影響で大雨となった地域では、今年のほたるの出現数が減少する可能性もある。

※ 本プレスリリースにおける例年は、2014~2023年の過去10年の平均で算出しています。
※ 出現開始・ピーク開始は、例年と今年の傾向との差が±3日の場合は「例年並」、±4~6日は「やや早い」「やや遅い」、±7日〜は「早い」「遅い」と表記しています。

鑑賞スポットを全国約100か所から検索、見どころや天気をチェック

「ウェザーニュース」のアプリおよびウェブサイトでは『ほたる情報』を開設している。この『ほたる情報』では全国約100か所のほたるの観賞スポットの天気やスポット情報を掲載中だ。

「ほたるスポット検索」機能では、近くでほたるを観賞できる場所を簡単に探すことが可能。また、各スポット情報では、現在のほたるの出現状況や天気、ほたるの種類や生息数、見どころ、場所、交通アクセスなどの情報も掲載している。

ピンポイント天気や週間天気も同時にチェックできるため、ほたるの観賞に適した気象条件の日を探すこともできる。

■ほたる観賞に適した気象条件や時間帯とは

ほたるの光は求愛行動と言われている。幻想的な光を点滅させながら舞うのがオス、葉の上などでじっと止まっているのがメスだ。

ほたるは光を嫌うため、曇っていて月明かりのない日・風が弱い日・気温が20℃以上という気象条件が揃った日に多く姿を現す。

そして日没後、暗くなった19時半頃から舞い始める。徐々に舞う数が増えていき、20〜21時頃がピーク。夜に3回ほど舞い、20時〜21時の1回目が終わると、次は23時頃、その次は日付を越えた2時前後となる傾向がある。

ただし21時を過ぎると、ほたるの数が少しずつ減ってくるため、見に行く時間は20時〜21時頃が良さそうだ。

ほたるは光や騒音などにとても敏感で繊細な生き物であり、人工的な光や大きな音を出してしまうと、求愛行動・繁殖の妨げになってしまう。

観賞に行く際には優しい気持ちで、細心の注意を払ってそっと静かに見守るように心がけたい。

関連情報
https://weathernews.jp/hotaru/

構成/清水眞希

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