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認知症の一歩手前の段階にある〝グレーゾーン〟8つのサイン

2024.04.24

「パック入り卵を4日連続で買ってしまった」「身近な人の名前が出てこない」など、最近何かがおかしいと感じることがあったら……それは認知症の警告サイン!?正常な脳と認知症の間にある〝認知症グレーゾーン〟かもしれません。

ちょっとおかしいという異変に気づいたら、認知症へ進む前にUターンできるチャンス!

認知症の分かれ道で、回復する人と進行してしまう人の違いは何なのか。40年以上、認知症の予防と研究に関わってきた認知症専門医の朝田隆さんによる著書『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』から一部を抜粋・編集し、健康な脳に戻るためのヒントを紹介します。

「あれ? いつもと違う」が認知症の分かれ道

■80歳で認知症になる人は、60歳くらいから脳の変化が始まる

あなたは、「認知症」という病気にどんなイメージをもっていますか?

「突然発症する恐ろしい病気」「いつ自分がなるかわからない」「防ぎようがない」。

そんなふうに考えているかもしれませんね。

でも実際は、認知症は、毎日の生活習慣が大きく影響して起こります。

高血圧や糖尿病と同じように、長い歳月をかけて認知機能が衰えていき発症する生活習慣病の一つであり、認知症に至る20年も前(80歳で認知症になる人は、60歳)から脳の病的変化が始まるといわれているのです。

ただし、ごく初期の段階では、これといった症状は見られません。さまざまな警告サインを発するようになるのは、認知症の前段階である認知症グレーゾーン(MCI:軽度認知障害)になってからです。

具体的な警告サインは第2章で紹介しますが、たとえば「もの忘れや忘れ物が増える」「集中力がなくなる」「イライラして怒りっぽくなる」などがあります。

そして、さらにその前段階として「意欲の低下」があることは、「はじめに」でもお話ししましたね。

記憶は、脳の側頭葉にある海馬という部分がつかさどっています。認知症グレーゾーンになると、この海馬の機能が衰えてくるのですが、じつはその前に、前頭葉の機能が落ちてくることがあります。

前頭葉はおでこの内側に位置し、意欲を生み出す、いわば「脳の司令塔」。

この前頭葉の機能の衰えが、「意欲の低下」となって表れると考えられます。

つまり、ここが認知症グレーゾーンの入り口です。

その最初のサインである「めんどうくさい」という言葉が頻繁に口をつくようになり、こんな兆候が見られたら要注意。

〇 身だしなみに気を配らなくなる
〇 長年続けてきた趣味をふいにやめてしまう
〇 社交的だった人が突然出不精になる

これらはごく一部ですが、すべて「めんどうくさい脳」(=意欲の低下)の表れかもしれません。そして、この時期を見過ごすと……

〇 家族や親しい人の名前を間違えたり、思い出せなくなったりする
〇 財布が小銭でいっぱいになる
〇 家電の操作にとまどうようになる
〇 イライラして怒りっぽくなる
〇 ささいなことでパニックになる

など、記憶の低下や、感情に関するトラブルが目立ち始めます。

■「おかしい」と感じてから受診まで「平均4年」の衝撃

それでも、多少の異変を感じたからといって、すぐ専門医を受診する人はまれです。

生活習慣病は〝早期発見、早期対応〟が回復の決め手であり、それは認知症も同じこと。最近の研究では、年齢に関係なく脳の神経細胞を増やすことができるとわかっています。また初期のアルツハイマー型認知症に関しては、新たな治療薬が開発されたこともあり、早期発見がより重視されています。

しかし、現実はどうでしょうか? 認知症の患者さんは、最初に自分が「おかしい」と感じてから、専門の医療機関を受診するまでに平均4年もかかっていることが、世界的権威のある医学誌『ランセット』で2021年に報告されました。

これは世界の78の研究をもとに、6万人以上の認知症患者と、15万人以上の認知症ではない人を対象に分析した信頼性の高いデータです。そのため、患者さんたちが受診まで4年も躊躇している事実は、私たち認知症専門医にとって衝撃的でした。

認知症は、発症する原因によって「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4種類に主に分けられますが、どの場合でも、放置しておく歳月が長くなるほどUターン(回復)が難しくなるからです。

受診をためらう背景には、「認知症になったらおしまい」「知るのが怖い」という思いがあるのでしょう。

しかし、私は何度でも言います。

グレーゾーンの状態で適切に対処をすれば、認知症の発症を遅らせることができます。

さらには、健康な脳にUターンして戻ってこられる可能性も十分にあるのです。

「あれ? いつもと違う」と思ったら、歯科医を受診するのと同じくらいの気軽さで、一度、認知症の専門医を受診してください。

それが「認知症の分かれ道」となるといっても過言ではありません。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

「おかしい」と感じてから専門の医療機関を受診するまでに、何と平均4年かかるという驚きのデータ。その間に、認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。

認知機能をセルフチェックし、正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/朝田 隆(アスコム)
認知症専門医
東京医科歯科大学客員教授、筑波大学名誉教授、医療法人社団創知会 理事長、メモリークリニックお茶の水院長
1955年島根県生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科精神科、山梨医科大学精神神経医学講座、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経医療研究センター病院)などを経て、2001年に筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授に。2015年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。2020年より東京医科歯科大学客員教授に就任。
アルツハイマー病を中心に、認知症の基礎と臨床に携わる脳機能画像診断の第一人者。40年以上に渡る経験から、認知症グレーゾーン(MCI・軽度認知障害)の段階で予防、治療を始める必要性を強く訴える。クリニックでは、通常の治療の他に、音楽療養、絵画療法などを用いたデイケアプログラムも実施。認知症グレーゾーンに関する多数の著作を執筆し、テレビや新聞、雑誌などでも認知症への理解や予防への啓発活動を行っている。

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