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認知症の進行をUターンさせる5つの生活習慣

2024.05.12

<5:利他>他者のために尽くすと幸福度が高まる

自分のことより、他者のために力を尽くすことを「利他」と呼びます。

もともと仏教用語の一つですが、じつは、ボランティアのような利他的な活動をすると、自分の幸福感が高まることが知られています。

ややもすると利己的になりがちな自分が、他人のために何かをするからこそ自信や

自尊心を高める、と私は思います。たとえば、研究者から渡されたお金を自分のために使うように指示された人よりも、他人のために使うように指示された人のほうが幸福度が高まることが、北アメリカの研究で確認されています。定年退職後にボランティアに従事する人も多いですが、他者のために奉仕すると同時に、自分自身の喜びも得ているということです。

これを「互恵」といいます。

ボランティア活動だけでなく、日常生活のなかでも「利他」と「互恵」を実践できる場面はたくさんあります。

それでは、以上の5つのポイントを踏まえて、認知症グレーゾーンから回復するための生活習慣を紹介していきましょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

「おかしい」と感じてから専門の医療機関を受診するまでに、何と平均4年かかるというデータもあるそうです。その間に、認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。

認知機能をセルフチェックし、正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
発行所/株式会社アスコム
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著者/朝田 隆(アスコム)
認知症専門医
東京医科歯科大学客員教授、筑波大学名誉教授、医療法人社団創知会 理事長、メモリークリニックお茶の水院長
1955年島根県生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科精神科、山梨医科大学精神神経医学講座、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経医療研究センター病院)などを経て、2001年に筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授に。2015年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。2020年より東京医科歯科大学客員教授に就任。
アルツハイマー病を中心に、認知症の基礎と臨床に携わる脳機能画像診断の第一人者。40年以上に渡る経験から、認知症グレーゾーン(MCI・軽度認知障害)の段階で予防、治療を始める必要性を強く訴える。クリニックでは、通常の治療の他に、音楽療養、絵画療法などを用いたデイケアプログラムも実施。認知症グレーゾーンに関する多数の著作を執筆し、テレビや新聞、雑誌などでも認知症への理解や予防への啓発活動を行っている。

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