格安SIMが普及し、お得にデータ通信ができるようになったが、契約しているプランと実際のデータ使用量との間にはどの程度ギャップがあるのだろうか。また最もデータを消費しているコンテンツも気になるところ。
そこでIoTコンサルティングは、格安SIMやスマホの最新情報を届けるメディア「iPhone大陸」にて、スマホのデータ通信量に関する調査を実施、結果を発表した。
契約プランはデータ無制限が最多だが、実際の使用量は30GB以下の人が約9割
「いま利用中のキャリア・格安SIMはどこですか?」と質問したところ、最も契約者が多かったのはドコモで161名という結果に。
続いて楽天モバイルが76名、auが71名となっており、上位8社はキャリアおよびキャリアのサブブランド、オンライン専用プランが占めている。
キャリアから一部の通信設備を借りて運営しているMVNOと呼ばれる格安SIMに関しては、全体の7.5%ほどしか利用者はいなかった。
「いま契約しているプランのデータ通信量(ギガ)は何ですか?」と質問したところ、最も多かった回答は「31GB以上(データ無制限)」で187名(24%)であった。
回答者の6割以上が無制限プランを取り扱うドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルを利用しているため、大容量プランに加入している人が多いのも納得がいく。
とくにドコモ・au・ソフトバンクは大きく分けると小容量プランもしくは無制限プランの2つの選択肢しかなく、携帯ショップも無制限プランを一番に勧めてくることが多いため、当然の結果とも言えそうだ。
続いて3GBが110名(19.3%)、11~20GBが87名(15.3%)、1GB以下が73名(12.7%)、5GBが62名(10.9%)という結果になった。
1GB・3GB・5GB・20GBは格安SIMでも取り扱いの多いプランであるため、加入者が多いのだと考えられる。
「実際に使っているデータ通信量(ギガ)はどれくらいですか?」と質問したところ、30GB以下と回答した人が512名、つまり約9割の人が小容量~中容量で足りていると回答していた。
その中でも3GB以下に収まっていると回答した人は全体の約半分を占めていることが判明。契約しているプランではデータ無制限が最も多いという回答になったが、実際のデータ使用量とは大きなギャップがあるよう。
以下は、データ無制限プランを契約している53名の実際のデータ使用量を集計したグラフだ(段階制のワンプランしかない楽天モバイルは除く)。
データ無制限プランを契約しているにもかかわらず、31GB以上のデータを使っている人は一人もいなかった。
すべての回答者が30GB以下に収まっていることから、プランを見直すことで毎月の通信料を安く抑えられる可能性が高いと言える。
今回はデータ無制限プランを契約している人をピックアップしたが、他のプランでも契約データ量と実際のデータ使用量に大きなギャップがある結果となっている。
続いて年代別でみてみると、データ使用量に大きな偏りがあることがわかった。とくに50代~60代以上の人は全体の約7~8割が3GB以下に収まっているという結果に。
シニア層は「必要最低限使えればいい」「電話とメールだけできればいい」という人も多いため、データ使用量は少ない傾向にあるようだ。
10代に関しては回答数が少ないが、20代~40代はある程度バランスよく振り分けられている印象となっていた。データ使用量はスマホの利用環境によって大きく左右されるのだろう。