TikTokやYouTubeショートなど、気軽に面白いコンテンツを楽しめるショート動画(縦型短尺)。おすすめ機能も優秀なので、つい長い時間視聴してしまったという人も多いのではないだろうか。
ADK マーケティング・ソリューションズ(ADK MS)は、ソーシャルメディアのショート動画(YouTubeショート ・Instagram リール・TikTokなど)の利用実態および ショート動画広告の効果を把握する目的で、2023年11月に全国の15歳~49歳の男女を対象にインターネットで定量調査を実施した。
利用率はYouTubeショートやInstagramリールが高いが、視聴頻度と視聴時間はTikTok がリード
TikTokは昨今のショート動画ブームを牽引してきた存在として注目されているが、利用率ではYouTubeショートやInstagramリールがTikTokを上回っていた。
多くの性年齢でYouTubeショートの利用率が首位だが、女性15歳~29歳ではInstagramリールの利用率の方が高くなっている。
YouTubeショートやInstagramリールは、TikTokと比較すると後発のサービスだが、YouTubeやInstagramそのものは先行して支持基盤があったため、ショート動画機能に限定してもTikTokより多くの利用者が存在するのだと推察される。
ショート動画広告のリーチを重視する場合は、YouTubeショートやInstagramリールの活用を検討すべきだろう。
TikTok利用者の過半数は、TikTok を「ほぼ毎日」視聴していた。その割合は、YouTube ショートやInstagramリールと比較して高く、習慣的に視聴されているといえる。
視聴時間については、ショート動画全般の視聴時間として質問しておりプラットフォーム別に質問していないが、TikTok 利用者のショート動画視聴時間は長い傾向にあるようだ。
TikTokの視聴頻度が高く視聴時間が長いということは、プラットフォームとしてのリーチが限定的だとしても、広告配信および最適化の機会が豊富にあると言い換えることができる。