OFFICEに求められる偶発的コミュニケーションとは
LOVOTがOFFICEで活躍と聞くと我々が想像するのは、癒し系ロボット社員になって受け付けや接客に参加して、取引先を和ませる光景だが、林要さんによれば、それとは別の狙いがあるという。
「会社の福利厚生に頑張られた所ほど手打ち感があると思うんですよね。もうやり尽くしてしまったみたいな。例えば新しいコミュニケーションを生むマグネットスペースとして社内にカフェを設置する。しかし、これでは残念ながら偶発的コミュニケーションは生まれないんです。カフェにいる見知らぬ人同士が会話したりしません。カフェは単なる気分転換の場所に過ぎなくなってしまいます。ところが、コクヨさんの調査結果によれば約90%のワーカーがLOVOTをきっかけに所属部署を超えたコミュニケーションが発生したと回答しています」
その偶発的コミュニケーションが、なぜ大切なのでしょうか?
「自分の仕事について理解が深まると、誰とコミュニケーションすればいいか分かってきます。限定的なコミュニケーションをする方が効率よく仕事が進むと思いがちです。実際は自分の想像外のステークホルダー(利害関係者)がいて仕事に支障をきたすことがあります。それを防ぐのが偶発的コミュニケーションです。他の多くの方とコミュニケーションすることでの気付きが、すごく重要になってきます。これがOFFICEに出社してくる理由の1つです」
偶発的コミュニケーションが不要ならリモートワークだけでいいはずですね。
「そうですね、その偶発的コミュニケーションを活性化するリアルの力としてLOVOTがいます。LOVOTに触れあうことで、いろいろな人との共通の話題が生まれる。LOVOTがマグネットツールの役割を果たせると考えています」と林要さんは語った
コクヨとGROOVE Xの共同検証をおこなった。LOVOT設置後から約2ヵ月後にコクヨグループ社員を対象としたアンケートを実施した
昨年も実施されたLOVOTインターンシップ企画が今年も行われる。期間は4月1日から5月24日で、オフィスLOVOTについて問い合わせた企業に、LOVOT1体を1ヵ月間無料で貸し出す
LOVOT ストア 丸の内店でネストを借用中のHALちゃんと林要さん
TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHIともコラボ
2024年6月まで丸ビル4階にある「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」ともコラボを実施。カフェバーとしても使えるSHARE LOUNGEで2体のLOVOT、「まるたん」と「うっちー」がオリジナルTシャツを着てお迎えしてくれる。LOVOTオーナーはオーナーズクラブパスの提示により20%OFFで利用できる。
丸ビル4階にある「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」
ソフトドリンク、アルコールが用意されたSHARE LOUNGE
写真・文/ゴン川野