4年ぶりに一新された人気Bluetoothスピーカー
プロ用モニタースピーカーで78年の歴史を誇るJBLは、コンシュマー用としても幅広いジャンルの製品を発売している。そのJBLが基本に立ち返って、我々の製品はどんな使われ方をしているのかを知るためアンケート調査を実施したという。
今回は音楽鑑賞に関して15歳から49歳の年齢層に絞り、特にサブスクをどのように聞いているかに注視した。全体の40%がサブスクを楽しんでいる、そして、その聞き方はワイヤレスイヤホンでが70%を超えた。JBLは完全ワイヤレス市場の割合にて2019年から5年間で+72%と急成長を果たしている。2番目に多かったのが「直聴き」と呼ばれるスマホ内蔵スピーカーで再生する方法。なんと33%が直聴きで、ポータブルスピーカーを使っているのは17%だった。
これをビジネスチャンスと捉えたJBLはイヤホンとスピーカーの共存を提案。音楽に没入したときはイヤホン、ゆったり・ながら聞きをしたい時はスピーカーを使って欲しいと提案した。それに適した新製品として、同社の人気シリーズで、GOとCLIPで全世界累計販売台数8000万台を突破した実績のあるポータブルBluetoothスピーカー「GO 4」(直販価格7700円)と、その上級機「CLIP 5」(直販価格9900円)が挙げられた。どちらも4月11日から順次発売予定である。
完全ワイヤレスの市場は毎年、増加して2023年は前年比200%。これに対してワイヤレススピーカー市場の比率は2023年度から横ばいから下降したがJBLは前年比130%と売上を伸ばしたという
20~40代で音楽ストリーミングの利用率は40%。しかし、その中の33%がスマホからの直聴きだったことが判明
イヤホンで聞くことが多いのは通学・通勤中で、これ以外のシチュエーションではスピーカーを使う割合のほうが多いことが分かった
よりパワフルに低音10%増しの「GO 4」
JBLのBluetoothスピーカーと言えば、厚みと量感のある中低域が魅力だ。今回、「GO 4」と「CLIP 5」はφ45mmフルレンジドライバーを採用。「GO 4」は低音再生用のパッシブラジエータの面積を10%アップした新設計のタイプが使わている。米津玄師「感電」を再生すると確かに本体全体が震えるほど量感のある低音を聞かせてくれた。ボーカルはクリアーで低音に埋もれていない。
さらに専用アプリ「JBL Portable」との連携で、マルチポイント接続やイコライザーが使えるようになった。また、LE Audio対応により2台のスピーカーを利用してワイヤレスステレオ再生も可能になった。アップデートによりLC3にも対応予定だ。
「GO 4」の新色、スウォッシュピンクは、春キャンペーンのイメージキャラクター詩羽さんもお気に入りのカラーだ
ウィンブルドングリーンは、グラスコートを思わせる緑の色使いがいい
3色目はファンキーブラックだったのだが、会場で撮り忘れてしまったので画像で紹介する。JBLのロゴが浮かび上がるような紫の色使いが特徴
スケルトンモデルを見ると振動板がギリギリまで大きくなったことが分かる。ちなみに本体も「GO 3」より大型化されている。連続再生時間は約7時間
上級機の「CLIP 5」も同時発売。こちらはリアにパッシブラジエータを搭載して本体にカラビナを内蔵している。連続再生時間は約12時間
カラビナは開口部をワイド化してφ23mm、100円硬貨と同じサイズのポールに引っ掛けられるようになった
どちらのモデルも専用アプリを使い、マルチ接続、EQ設定などができる