一歩先の喜びと感動へ飼い主の意識が変化
Panasonicのミラーレス一眼カメラLUMIXの展示では、当日予約制でプロカメラマンによるペットの撮影サービスが企画された。可愛いうちの子が、白黒の美しい画像となって永遠に残る。その感動と喜びを、提案、体験できるようになっていた。
Panasonicのミラーレス一眼カメラLUMIXは小型ながら本格的な写真撮影が可能に
写真に対する飼い主の意識も、高まってきた。うちの子の可愛い一瞬は、手元のスマホで簡単に撮影できる。しかし、一眼カメラのレンズのクオリティは圧巻。本格的なカメラで撮影した美しい写真を残したい、そんな飼い主の気持ちに寄り添って、一歩進んだカメラの提案としてミラーレス一眼カメラLUMIXが登場していた。
ペットの写真を、よりクオリティ高く、感動的なモノにしたい。本当にうちの子らしい表情、しぐさ、目の光を写真でとらえたい。単にペットの可愛い仕草に癒されるだけではない、もう一歩進んだ飼い主の「撮る喜び」を提案したのである。
インターペット会場ではこうしたペットと暮らす一歩先の喜びや感動を実現させてくれるエモーショナルな商品がたくさん紹介されていた。ペットと旅の体験を楽しむ、車中泊用のアウトドア製品の提案では、ペットが安全に移動できるような改良が加えられていた。
ホンダアクセスのHondaDogブースでは写真撮影できるコーナーを設置。モデルはリアくん
ココグルメの展示ブースのコンセプトには「ご来場いただいた愛犬と飼い主さまに、他の展示会イベントでは体験できない特別な思い出を」という想いが込められていた。展示そのものがエモーショナルである。今回は商品購入者にココグルメミニたい焼きをプレゼントする。ブース内にたい焼きのライブキッチンを設置して目の前で焼いてくれた。
たい焼きの中身は餡子ではなくココグルメ。皮も米粉の生地にして、ペットの健康に配慮してる。またココグルメファンのオフ会を開催するなど、イベント自体を楽しむ企画も提案している。商品をアピールするだけでなく、特別な体験を提案した。
店番をしていたココくん。新しいオフィスでのペット同伴出勤を今から楽しみにしている様子
葬儀も飼い主の心に寄り添ったエモーショナルな商品が注目されている。ウービィが提案している真珠葬は亡くなったペットの骨が真珠となって蘇るサービス。ペットの遺骨とICチップを樹脂にして真珠の核(名称は虹守核)とし、アコヤガイに入れる。アコヤガイは五島列島の奈留島で美しい真珠をつくる。「飼い主さんからは、輝く光をまとってまた来てくれた、と仰ってくださいます」と、代表取締役増田智江さんは言う。
今年で13回目を迎えるインターペット。飼育頭数が減っても、新しいペット産業の可能性と未来を感じさせてくれる展示となっていた。技術の発展が感動と喜びを実現させてくれるペット業界。一歩先の、新しい感動と喜びも見せてくれた。
文/柿川鮎子 撮影/木村圭司