検索ビッグデータの解析調査:実際の行動は慎重か
「ヤフー・データソリューション」は過去10年間の検索ビッグデータを分析して投資への関心推移を調査したところ、全年代を通して投資・資産運用への関心は年々高まってきているものの、「LINEリサーチ」によるアンケートの投資意向に関する44%という結果に対して検索ユーザーは20%未満にとどまり、意向と実際の検索行動にギャップがありそうだ。
特に20代と70代の検索行動が他の年代と比較して控えめであり、中でも20代の検索ユーザー割合は、2021年以降、他の年代と比べて増加のペースが鈍化していることが明らかになった。
さらにNISA関連の検索データを見ると、20代は比較的中間的なレベルに位置付けており、関心の高さがうかがえるものの、こちらも同様に2021年以降に増加のペースが他の年代と比べて鈍化している。
株銘柄など具体的な検索ワードで分析した結果も、20代は他と比べて低い水準にあることがわかった。
20代は金・プラチナやiDeCoに関する検索も同様に低い水準であり、投資に対して関心を持っているものの、実行するまでのステップに進んでいない可能性が考えられる。
まとめ
これらの結果から、今後投資をしてみたいと考えている人は全体で4割を超え、投資関連の検索行動は全年代を通してこの10年間で上昇傾向にあることがわかった。
一方で、20代では投資への実際の検索行動に至っている割合は他の年代と比べて低く、また2021年ごろより検索行動の伸びが鈍化していることも明らかに。20代は投資について興味関心はあっても、検索行動にまで至っていない可能性が考えられる。
また、全体の約2割は投資に対して「お得なことがある」といったイメージも持っている一方で、「損をする/リスクがある」「難しい」といったイメージも強いようだ。
関連情報
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/44386058.html
構成/Ara