地域によって民度の高い低いは異なるものだ。定住するのであれば民度が低く、マナーがなっていない人が多い土地は避けたいところだが、では日本国内において、もっとも「マナーが悪い」都市とはいったいどこか?
Preplyはこのほど、「マナーが悪い都市」に関する調査結果を発表した。
本調査は、全国47都道府県に在住する16~55歳の男女2,008人を対象に「自身が住む都市はマナーが悪いと感じるか」「マナーが悪いと感じる行動は何か」など、マナー違反の実態に関するアンケートを実施し、調査結果をランキング形式でまとめたものだ。
マナーが悪い都市ランキング
マナーが悪い都市ランキングにおいて1位は、2位以下を大きく引き離して大阪が圧倒的な票を集めた。以下、2位が東京、3位が青森、4位が横浜、5位がさいたまと続いた。
大阪は日本国内でも特に個性的な文化を持つ地域であり、その豊かな文化や歴史、人々の開放性などが、外から見ると「マナーが悪い」と捉えられることもあるかもしれない。
地域別に見ても、近畿地方がワースト1位、2位に関東地方、3位に中部地方の順で並んだ。
人口の多さも比例するが、全国的に近畿地方、関東地方はマナーが芳しくないと言えるのかもしれない。
マナーが良い都市ランキング
一方、マナーが良い都市ランキングでは、同率で札幌・熊本・千葉が首位に並んだ。
なかでも注目したいのが熊本で、JAF(日本自動車連盟)が実施した2023年の全国調査調査「信号機のない横断歩道で歩行者横断時の自動車の一時停止率」において、熊本県は全国平均45.1%を上回り、66.1%を記録している。
マナーが良い都市・悪い都市(各行動別)
ここでは各都市でマナー違反な行動13項目をどのくらいの頻度で見かけたことがあるかのアンケートを実施。各項目の行動を最も多く行っている都市は以下の結果となった。
上記から、マナー違反な行動が多くとられていたトップ5の項目の都市を見ていく。
「マナーが悪い都市ランキング」で1位、2位にランクインしていた大阪と東京が目立つ結果となった。日本三大都市でもある東京・大阪は、人口が集中しているという理由もあるだろう。
反対に、マナー違反行動が「全くない」「ほとんどない」との回答が多い地域はマナーが良い都市と言える。
本調査では、金沢、新潟、熊本、旭川、千葉が一番マナー違反行動が少ないと判明した。なかでも金沢市はほぼ全ての項目に名を連ねている。
東洋経済新報社による「住みやすさランキング2023 中部編トップ100」では金沢市は5位にランクインしており、上位10位には同じく石川県の野々市(ののいち)市や白山(はくさん)市、かほく市など石川県の4市が占めている。そのほかに新潟市も全ての項目で確認できた。
これはつまり、快適に暮らせると感じている人が多く、マナー違反をする人も極めて少ない都市と言えるだろう。石川県と新潟県は人口10万人未満の市が多いため、秩序が守られやすい環境と言えるかもしれない。
<調査概要>
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :2~59歳の男女
調査期間 :2024年2月7日~ 2月15日
構成/こじへい