暖かくなってくるこの季節。あなたの家でダニが繁殖する心配はないだろうか?
最近のトコジラミの影響もあり、ダニ対策に対しての関心が高まっている。一方で、寝具などに潜むヒョウヒダニ(チリダニ)は可視化できないため、正しく対策が行われているか実感できないのが現状だ。寝具の中でも枕や、枕カバーは、ダニが好む好条件「温度・湿度」「餌となるヒトのフケ」「暗く潜れる場所」の3つを満たしており、定期的に正しく対策をしないとダニが繁殖してしまう。
そこでイースマイルは、3週間以上枕カバーを洗濯していない枕を“ダニまくら”と定義づけ、全国の20代~60代の男女1,000人を対象に「枕のダニ対策」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
トピック1:約4割の人が“ダニまくら”で寝ている?
調査の結果、3週間以上枕カバーを洗濯していない“ダニまくら”で寝ている可能性の高い人が全体の約4割もいることが判明した。中でも、枕カバーの洗濯頻度が1か月に1回程度の割合が全体の2位(15.2%)という結果となり、枕カバーを毎日や毎週の洗濯ルーティンとしている人と、まったく気にしていない人と両極端であることが判明した。
トピック2:髪の毛が濡れたまま寝てしまう人は約2割。濡れた枕はダニの好物?
髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、枕の「湿度」が高くなり、ダニが繁殖しやすくなる傾向にあることから、就寝時の髪の毛の状態について調査したところ、全体の約2割が週に1回以上は濡れたまま寝てしまっているという結果がわかった。
【島野先生コメント】
屋内に生息するダニの繁殖条件として「温度・湿度があること」、「餌があること」、「潜れる場所があること」です。一般には温度20~30度、湿度60~80%RHで繁殖し、餌はヒトのフケやはがれた皮膚(アカ)などのタンパク質を好みます。枕に潜る理由は、ダニは暗い場所を好み、さらには餌や湿度があるからです。ダニは潜った状態で産卵をするので、藁床畳・絨毯・綿布団のいずれも表面のダニ数より内部のダニ数が多く200倍、300倍は当たり前です。
髪の毛が濡れたままで寝てしまうと枕の内部の湿度が高まるため、2週間に1回以上枕カバーを洗っていたとしても、ダニが繁殖する可能性が高まり、注意が必要です。また、寝る前に髪を洗わないと屋外でダニが髪に付着している可能性もあるため濡れてはいないものの、お勧めはできません。