蛇口を捻るといつでも冷たい〝ミネラルinウォーター〟が出てくるLIXILとサントリー食品の新サービス「Greentap」の革新性
2024.04.03【AJの読み】飲料や料理に使える蛇口からのおいしい水はタイパ、コスパ、スペパ良し
Greentapは、水の買い置き、設置場所が不要、汲み置きして水を冷蔵庫で冷やす手間も不要、交換の時期や買い忘れの心配もないスマート注文ができることから、家事のタイパ、コスパ、スぺパ(スペースの効率化)を重視する、30~40代共働き夫婦をコアターゲットにしている。
サントリー食品が開発した「植物ミネラルエキス」の活用先を模索していた中で、浄水技術に知見のあるLIXILに声掛けして、約4年の開発を経て製品化が実現した。
水栓の交換だけでなくリフォームや新築の際の設置、将来的には飲食店にも展開していきたいとのことで、5年で累計130億円の目標を掲げている。
「常温の浄水」「常温のミネラル in ウォーター」「冷水のミネラル in ウォーター」を試飲した。ミネラル in ウォーターは浄水と比べて明らかに味にまろやかさがあり、市販されているミネラルウォーターと比べても遜色のない味わい。料理との相性も良いのではないかと感じた。
約10℃の冷水はミネラル in ウォーターをベストな状態で味わえる温度で、夏場の暑い時期でも蛇口からおいしい冷水が好きなだけ出るのはかなり重宝しそう。
ペットボトルの買い置き、ウォーターサーバーと比較すると、置き場所や、購入・交換の手間が省けるのでタイパ、スペパは良い。水栓と設置費用の初期投資、年間約4万円の消耗品がかかるので、コスパの良さは個々の家庭事情によって異なるが、蛇口から冷たくておいしい水が出る便利さは大きなインサイトだと思う。
取材・文/阿部純子