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コロナよりインフルエンザのほうが脳に与える影響が大きい、ミシガン大学研究報告

2024.04.08

コロナよりもインフルエンザの方が脳への影響が大きい

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)よりもインフルエンザの方が、神経疾患により病院で治療を受ける可能性の高いことが、COVID-19またはインフルエンザにより入院した患者を追跡した新たな研究で明らかになった。

米ミシガン大学アナーバー校のBrian Callaghan氏らによるこの研究結果は、「Neurology」に3月20日掲載された。Callaghan氏は、「われわれが予測していた通りの結果ではなかったが、COVID-19で入院しても、インフルエンザで入院した場合と比べて、一般的な神経疾患に対する治療が増えるわけではないことが分かった点では心強い結果だった」と同大学のニュースリリースの中で述べている。

この研究では、世界的な健康に関する研究ネットワーク(TriNetX)のデータを用いて、COVID-19による入院患者とインフルエンザによる入院患者のその後1年間での神経学的診断に関わる受診について比較した。対象は、2020年4月1日から11月15日の間にCOVID-19により入院した18歳以上の患者と、2016年から2019年の間にインフルエンザにより入院した18歳以上の患者がそれぞれ7万7,272人ずつで、転帰の対象とした神経疾患は、片頭痛、てんかん、脳卒中、ニューロパチー(末梢神経障害)、運動障害、認知症の6種類だった。

その結果、上記6種類の疾患に対する治療を受けたCOVID-19患者とインフルエンザ患者の割合は、片頭痛で2.0%と3.2%、てんかんで1.6%と2.1%、脳卒中で2.0%と2.4%、ニューロパチーで1.9%と3.6%、運動障害で1.5%と2.5%、認知症で2.0%と2.3%であり、治療が必要になった患者は、前者の方が後者よりも少ないことが明らかになった。

年齢や性別など影響を与える因子で調整して解析した結果、COVID-19患者で入院後に神経疾患により治療が必要になるリスクは、インフルエンザ患者よりも、片頭痛で35%、てんかんで22%、脳卒中で10%、ニューロパチーで44%、運動障害で36%、認知症で7%低いことが示された。罹患後1年間で6種類の神経疾患のいずれかの新規診断を受けたのは、COVID-19患者で2.8%であったのに対し、インフルエンザ患者では4.9%に上った。

論文の筆頭著者である米イェール大学神経学分野のAdam de Havenon氏は、「今や大半の米国成人がCOVID-19への罹患を経験済みであることを考えると、新型コロナウイルスが神経系に与える影響は、他の呼吸器系ウイルスと同様だと分かったことは朗報だ」と話し、「神経学的治療へのアクセスはすでに限定的であるが、COVID-19罹患後に神経学的治療が劇的に増加するのなら、そのアクセスはさらに縮小される可能性が懸念されていたからだ」と理由を説明している。

一方でCallaghan氏は、「この研究ではCOVID-19の罹患後症状(long COVID)に関連した転帰については検討していないこと、また、われわれの結果がlong COVID患者では神経学的症状を抱える人が多いことを示した先行研究の結果に必ずしも対立するものではないことに留意することは重要だ」と述べて慎重な解釈を求めている。

また、Callaghan氏とde Havenon氏の両氏は、この研究で使用されたデータは、米国を代表するサンプルではないため、得られた知見が米国の全てのCOVID-19罹患経験者に当てはまるとは限らないことを、米国神経学会(AAN)のニュースリリースの中で強調している。なお本研究は、AANから資金援助を受けて実施された。(HealthDay News 2024年3月21日)

Copyright (C) 2024 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000209248

Press Release
https://www.aan.com/PressRoom/Home/PressRelease/5160

構成/DIME編集部

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