荷物の積載力もバッチリ!普段使いにも便利な「トヨタ・シエンタの2列シート仕様」
アウトドアに出掛けるのは大人1~2人+子供1~2人。普段使いが楽で価格もお手頃な、それでいてアウトドアに似合い、アウトドアで使えるクルマが欲しい・・・というなら、トヨタ・シエンタの2列シート仕様がお薦めだ。車中泊が可能であることはもちろん、荷物の積載力もバッチリ。さらにHVモデルならOPでAC100V/1500Wコンセントを付けることができ、なおかつアウトドアに似合うアースカラーのベージュ、アーバンカーキのボディカラーも選べるからである。
アウトドア適性度の高い「シトロエン・ベルランゴ」と「プジョー・リフター」
一方、輸入車で比較的リーズナブルな価格で手に入るアウトドアに似合い、アウトドア適性度の高いクルマと言えば、兄弟車のシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターがある。駆動方式はFFのみで最低地上高は一般的な乗用車と変わらないものの、その実態はクロスオーバーテイスト満点のエクステリアデザインがアウトドアフィールドに似合う、大容量の荷室を持つ両側スライドドア完備のハイトワゴン。バックドアが、同種のルノー・カングーとは違い、一般的な縦開きというのもポイントで、日差しの強い日、雨の日でも、バックドアを開けることで大きなひさしとなり、屋根付きテラス席のように直射日光や雨をしのぎつつ、ラゲッジルーム後端をベンチ代わりにしてくつろぎ、自然を満喫できるのである。
そして、ベルランゴとリフターのアウトドア適性度の極めつけとなるのが、両車のオプションアクセサリーとなるagreのベッドキットが用意されていること。ブラック、ライトグレーのほか、レッド、オレンジ、ライトブルーのカラフルなカラーをリバーシブルで選べ、車内を快適なベッドスペースとして利用できるようになる。標準ボディ用のほか、「agreベッドキット」はロングボディ用も追加されている。さらにベッドキットの下が収納スペースになるなど、車種専用設計ならではの使いやすさもあるから文句なしである。
もっとも、以上のような、アウトドアライフに適したクルマをただ手に入れただけでは、最高のアウトドアライフを楽しむことはできない。各自のアイデア、装備、アクセサリーを盛り込み、自身、家族にとって最高のアウトドアフレンドリーカーに仕立てていくことが重要だ。
そうそう、アウトランダーやデリカD:5は悪路の走破性もバッチリだが、セレナやシエンタ、4WDが選べないベルランゴ、リフターなどの最低地上高は乗用車と変わらない。しかし心配は無用だ。日本の人気アウトドアフィールドのほとんどはアクセス路、構内ともに整備され「最低地上高に余裕ある4WDじゃないとたどり着けない、構内を移動できない」なんていうことはまずない。本格4WDじゃないとたどり着けないようなアウトドアフィールドでは、集客力が伴わず、商売にならないからである。よって、特別な場所でない限り、駆動方式がFFだろうと、乗用車と変わらない最低地上高のクルマだろうと、なんなくたどり着け、アウトドアライフを楽しめると思っていい。あとはアウトドアフィールドに似合うかに合わないかの個人的な判断、クルマ選びになるだろう。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹 青山尚暉 シトロエン プジョー