ミニバンの皮をかぶった本格SUV「三菱デリカD:5」
アウトドアは基本的にテントを設営し、家族数人で行くため、荷物が多くなって困る・・・というなら、アウトランダーと同じ三菱のデリカD:5を推奨する。じつはデリカD:5、基本部分はアウトランダーであり(現在のモデルではない)、プロの視点では全車AWCの4WD、最低地上高185mmということからも分かるように「ミニバンの皮をかぶった本格SUV」なのである。
3列目席が緊急席となるアウトランダーの3列シートとは違い、6名乗車なら誰もが快適にドライブを楽しめるところもアウトランダーに対するアドバンテージだが、3列目席を格納した2列シートのみの使用であれば、そのボックス型ボディ、室内高の余裕を生かした荷物の積載力もまた、アウトランダー以上になる。
三菱自動車が主催する「スターキャンプ」というイベントでも、通なアウトドア派、キャンプファンの愛車の多くがデリカD:5であることからも、デリカD:5のアウトドア適性度の高さが証明されている。アウトランダーに対してほぼ唯一残念なところは、クリーンデイーゼル車ゆえ、AC100V/1500Wコンセントを持たないところだが、電源付きキャンプサイトであれば解決する。
デリカD:5が示すように、ボックス型ミニバンはその広大かつ天井の高い室内空間を生かし、車内のベッド化、お座敷化、大量の荷物の積載(3列目席格納時)に最適だが、次に紹介するのはアウトドアフィールドに似合う、似合わないはともかくとして、国産ミニバンとして車中泊性能にもっとも優れた1台と言える全車8人乗りの日産セレナe-POWERだ。