ITジャーナリスト富永彩乃と、携帯電話研究家の山根康宏”博士”がモバイルの最新製品をショート動画で解説
今回はモトローラが開発した世界初の「折り曲がる」スマートフォンを紹介する。コンセプトモデルで発売は未定だ。だが実物を触ってみると、今までのスマートフォンには無かった新しい使い方ができるのではないかと感じられる、夢のある製品だった。
スマートフォンを半分に折りたためるスマートフォンはすでに実用化されており、モトローラも「razr 40」シリーズを日本で販売中だ。だが今回紹介するのはスマートフォンを自由に曲げることのできる、全く新しい製品である。アダプティブ・ディスプレイと呼ぶ新しいディスプレイを採用しており、板状のディスプレイを真ん中や端側など好みの場所で折り曲げることができる。
ディスプレイのサイズや6.9インチ。それ以外のスペックはコンセプトモデルなので不明だ。実際に発売されるとなれば、ただのスマートフォンではなくAI機能を搭載したハイエンドモデルとして出てくるかもしれない。実はディスプレイを曲げたときに画面表示を2分割するなどAIを使ったコントロール機能が組み込まれており、意外と高機能なスマートフォンでもあるのだ。
ディスプレイを自由に曲げることができると、どんな使い方ができるだろうか。真ん中ではなく片側を折り曲げると、スタンドのようにスマートフォンを立てることができる。机の上に置いてスマートフォンで動画を見たり、フロントカメラを使ってビデオ会議をしたりと、スタンドなどを使わずにスマートフォンを自立させることができると便利だ。時計を表示したり、スケジュールを表示すればビジネスにも役に立つだろう。
また真ん中から折り曲げれば、腕に巻き付けることもできる。スマートフォンを持ち歩くときにポケットに入れる必要もないし、混んでいる電車の中でもSNSの通知をそのまま見ることもできる。スマートウォッチを買わなくても、腕にはめたスマートフォンでそのまま支払いなどもできるだろう。他にも好みの色やテクスチャを表示すれば、ファッショナブルなブレスレットにもなりそうだ。ディスプレイを曲げることができるようになるだけで、スマートフォンの新しい使い方が見つかりそうだ。
ITジャーナリスト 富永彩乃 WEBサイト http://ayanotominaga.com
携帯電話研究家 山根康宏WEBサイト http://www.hkyamane.com