マクロミルは、令和6年能登半島地震による被災地支援のため、「災害や防災に関するチャリティーアンケート」を実施。2024年2月16日(金)~2024年2月17日(土)の2日間で、全国20万人のマクロミルモニタがチャリティーでの回答に協力した。
本調査は、災害や防災への意識を可視化することで、今後の対応策検討の一助となることを目指し、物資の備蓄や、近所付き合いや家族の安否といった人とのコミュニケーション面による備え、生活者の現時点での準備状況など、災害対策への意識が明らかにしたので、詳細をお伝えしよう。
準備ができている災害対策、1位「避難場所/避難経路の確認」、2位「家具の置き方の工夫」、3位「非常用持ち出し袋の準備」
能登半島地震では、大きな地震の揺れや、断水や停電などの被害がメディアを通じて報道されたことから、まずは、災害対策のための準備状況を尋ねた。
5項目のうち、準備ができている割合(※1)が最も高かったのは「避難場所/避難経路の確認」(42.8%)で、「家具の置き方の工夫」(35.2%)、「非常用持ち出し袋の準備」(29.4%)は、いずれも過半数に届かない結果に。
※1:「十分な準備ができている」「一定の準備ができている」の合計
また、コミュニケーションに関連した2項目「家族どうしの安否確認方法」や「災害時に頼ることができるご近所づきあい」で準備ができている割合は、それぞれ35.0%、23.9%にとどまり、コミュニケーション上の備え不足が明らかになった。
続いてコミュニケーション上の備えに関する前述の2項目について、世帯形態別に準備できている割合を確認した。
近年増加する(※2)単独世帯において、「家族どうしの安否確認方法」では23.4%、「災害時に頼ることができるご近所づきあい」では13.8%にとどまった。
※2:厚生労働省『世帯数と世帯人員の状況』
さらには、これらの準備について“必要性を感じない”という人も16~18%程度存在し、災害対応におけるコミュニケーション上の課題が明るみに。
「簡易/携帯用トイレ」の備蓄率は約2割、災害発生時に衛生環境を保つための備えに課題
災害に備えた備蓄状況を確認したところ、最多は「懐中電灯」で55.4%。続いて「マスク」49.3%、「タオル」39.6%という結果に。
能登半島地震では断水による飲み水不足や公衆衛生の悪化、土砂崩れ等による孤立状態から食料不足が問題となった。
水や食料、衛生面について見ると、「水(同居家族人数×3日分)」の備蓄は37.2%、「非常用食品(同居家族人数×3日分)」の備蓄は26.3%と、備蓄は万全という状況ではないようだ。 また、「簡易/携帯用トイレ」は22.0%にとどまっていた。
能登半島地震を機に取り組んだことは「避難経路の確認」「備蓄の見直し」「ペットの安全な避難方法」など
自由回答形式の設問では、備蓄品や防災バッグといった物資の必要性に加え、家族や友人との連絡方法や待ち合わせ場所といったコミュニケーション面への意識、ペットとの安全な避難方法などさまざまな回答が挙げられた。
■自由記述回答(抜粋)
・独り立ちする家族が増えるため、地震の際のシミュレーションを行い、家族と話し合いました。(10代、北海道)
・家族と連絡が取れない際の待ち合わせ場所を話し合いました。(20代、東京都)
・防寒用具を新たに購入し、家財道具が倒れないように、簡易点検をしました。(30代、鹿児島県)
・防災バッグについて調べるようになった。少しずつ揃えていきたいです。(30代、沖縄県)
・簡易トイレの備蓄を増やしました。(40代、静岡県)
・避難経路を確認しようと思いました。(40代、佐賀県)
・元気なうちに両親、友達となるべく会っておこうと思いました。(50代、京都府)
・資産を分散することです。(50代、福岡県)
・ペットの安全な避難方法です。(60代以上、愛知県)
調査概要
調査方法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国
調査対象 :全マクロミルモニタ会員
有効回答数 :200,000人
割付方法 :割付なし(全数回収)
調査期間 :2024年2月16日(金)~2024年2月17日(土)
※出典:マクロミル調べ
関連情報
https://www.macromill.com/press/release/20240312.html
構成/Ara
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