α世代が将来つきたい職業、男子1位は「プロ野球選手」、女子1位は「パティシエ」
α世代を対象に「2024年はお年玉をいくらもらいましたか?」と聞いたところ、「10,000~15,000円未満」が19.7%と最多に。
また、お年玉をもらったα世代を対象に「お年玉は何に使いますか?」と聞いたところ、74.2%が「貯金」と回答した。 インフレ時代における親の節約意識が、子供であるα世代にも根付いていると考えられる。
α世代を対象に「将来つきたい職業は何ですか?」と聞いたところ、男子1位は「プロ野球選手」となった。目覚ましい活躍を続ける「大谷翔平選手」の影響が大きいと考えられる。
また、「インフルエンサー(YouTuberなど)」が男女ともに、トップ5にランクインしていた。
α世代ラボ所長 コメント:多様性の時代、周囲の教育によりα世代は「自己肯定感」が高い
第一回目となる今回の調査では「α世代の親子関係・将来観」に焦点を当てましたが、いくつか面白い発見が得られました。
特に印象的だったのは、α世代の「自己肯定感の高さ」です。年齢が若いということも要因としてはありますが、外部環境による影響も大きいと考えます。
調査ではα世代の親が子供たちをよく褒めることが明らかになりましたが、α世代の親御さんや先生へインタビューをする中で(※1) 、保育園や小学校でも個人の意思を尊重する「多様性」を重視した教育がなされていることが分かりました。
そうした多様性の時代、周囲の教育により「他と同じじゃなくてもいい、他と違っていい」というような価値観がα世代には根付いているため、自己肯定感が高くなっていると考えます。
また、α世代男子の将来つきたい職業として「プロ野球選手」がトップとなりました。近年”子供の野球離れ”が言われていましたが、大谷翔平選手の活躍により再び野球人気が大きくなりそうです。
※1 α世代の親御さん、先生へのインタビュー記事
・多様性を受け入れる教育方針 個を尊重し、自己肯定感を高める
・デジタルツールで「プログラミング的思考」を育てる 「協調性」から「多様性」の時代へ
調査概要
調査方法:WEBアンケート方式
調査対象:小学校1年生~6年生までの子供を持つ親(子供と一緒に回答できる方)
対象者ボリューム:n=600
調査実施日:2024年1月31日(水)~2024年2月1日(木)
調査主体 :α世代ラボ
※出典「α世代ラボ」
関連情報
https://alpha-gen-lab.com/
構成/Ara
プログラミング脳が育つ!スタンフォードでAIを学ぶ医師が作った暗算ドリルが人気
「VUCA」というビジネス用語がある。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を指す英単語の頭文字をとった造語で、AIなどの社会実装によってビジネス環境が大きく変化していることを示す。この予測困難な社会の到来を見据えて2020年3月、文部科学省は学習指導要領「生きる力」を公示。これを機に、中学受験算数の難化が囁かれるようになった。
中学受験は、受験者数が増加傾向にあるなど、競争激化の渦中にあるもののひとつだ。そして高まる受験熱は、新たなトレンドを生んだ。2ケタ同士のかけ算で使える、暗算ドリルが続々登場しているのだ。そんな数ある暗算ドリルのなかで大きな話題を呼んでいるのが、小学生向けの暗算ドリル『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』だ。
『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』
岩波邦明・著
『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、この本で初出となる「あゆみ算」を扱っている。「あゆみ算」とは、最先端のAIを学ぶ現役スタンフォード生でもある岩波邦明医師が独自に考案した画期的な暗算法のこと。東京大学医学部在学中に開発・出版し、累計発行部数66万部のベストセラーを誇る『岩波メソッド ゴースト暗算』から、およそ12年の歳月を経て開発した最新メソッドだ。
最新メソッド「あゆみ算」では、脳のワーキングメモリに着目している。計算する際に頭の中で扱う数字の数を減らすことで、2ケタ×2ケタの暗算を簡便化。筆算よりも速くかつ正確に2ケタ同士のかけ算が暗算できるだけでなく、「最短の工程で暗算できるから、誰でも簡単にマスターできる」「問題を解くたびに情報処理能力(プログラミング脳)がグングン育つ」など、さまざまなメリットがあるという。
どうして岩波医師は新たな暗算メソッドを開発したのか? そのきっかけは、スタンフォード大の大学院コースで最先端のAIを学ぶ中で「AI開発に数学が不可欠」という確信を得たことにあると話す。
スタンフォード大学で医療用AIの開発に挑む
岩波邦明さん/医師・現役スタンフォード生。1987年生まれ。東京大学医学部卒。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。
――岩波先生は現在、スタンフォード大学でAIの勉強をしています。医師でありながらAIを学ぶ理由をお聞かせください。
2022年11月、オープンAI社が生成AIのChatGPTを公開し、世界中に衝撃を与えました。私も衝撃を受けたひとりで、大きな衝撃を受けたと同時に、生成AIの世界に興味が湧いたのです。
翌年2月頃からプログラム言語やAIの勉強を始め、現在はスタンフォード生として大学院コースを受講しています。
――最新のAIについて勉強するなかで、気づきがあったそうですね。
はい。生成AIは100%数学でできていると言っても過言ではない。そんな確信を得ました。高校数学の分野でいうと、微分や確率、ベクトルですね。数学が生成AI開発の根幹部を支えているのです。
「数学を勉強しても将来、何の役にも立たない」という言葉をよく聞きますが、数学は世界の最前線を切り開くために必須な知識だと改めて気づきました。
――「生成AIが数学でできている」とはどういうことでしょうか?
例えば、ChatGPTはどうやって回答を導き出すのでしょうか。
「今日の天気は?」という質問に、天気に対応する言葉群から答えを選んでいると考える人は多いと思いますが、実際は違います。
確かに昔はそのようなプログラムだったこともあります。しかし現在の生成AIは、数式によって確率的に最も正しい〝らしい〞ものを選んでいるのです。
開発のステージでは、この回答の精度を向上させるために、微分を用いて数十億、多いときには数千億ものパラメーターを調整しているのです。この調整によって、いわゆるAIの賢さが決まります。
――数式で導き出すということは生成AIに学習させる段階で、数字で学習させるのでしょうか?
そのとおりです。生成AIのひとつであるChatGPTは〝言語〞ではなく言語を〝数字〞に置き換えてデータを蓄積します。そのおかげで生成AIは、それぞれの言語モデルを習得させる必要がなくなります。ChatGPTが英語だけでなく日本語やほかの言語でも高い性
能を発揮できるのは、それが理由のひとつだと考えられます。
――先生はAIを勉強した先に、どのようなビジョンを思い描いているのでしょうか?
医療用の生成AIを開発したいと思っています。例えば、医療画像を生成するAIです。X線写真を学習させた画像生成AIがあれば診療、研究、教育など多分野で活用できるようになるでしょう。自閉症の人たちをサポートする対話型AIの開発も考えています。ジョブインタビュー(就職面接)の練習やアドバイスをしてくれるAIがあれば、自閉症の方々の生活を大きく助けることができるでしょうし、そういった医師という仕事に直結する生成AIの開発ができればと、精進しています。
『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、2ケタ同士のかけ算全8100パターンに対応する新しい暗算法「あゆみ算」ほか、6つの暗算法「ラッキーあゆみ算」を収録している。