「春は出会いの季節」というように、年度初めは仕事や学校などで「はじめまして」の人と出会う機会が増える。今後の関係を円滑にするためにも、初対面の人には好印象を持たれたいところ。そこで、髪型に気を遣う人も少なくないだろう。
では実際のところ、新年度に向けて髪型を変えたいと考えている人は、どれくらいいるのだろうか?
AGA・ヘルスケアブランド「HIX」を展開するエムボックスはこのほど、HIXユーザー307名を対象に「髪型に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。また調査結果を元に、現役美容師が推奨する「薄毛が気にならない髪型」も紹介する。
1. 調査対象の約半数が「新年度に向けて髪型を変えたい」と思っている
「新年度に向けて髪型を変えたいと思いますか?」と質問したところ、「いいえ」が過半数を占めたものの、変えたい人も4割近くにのぼることから、多くの人が新年度に向けて髪型を変えたいと考えている現状が見えてきた。
2. 調査対象のうち約7割が「薄毛が目立たなくなるような髪型」を意識している
「薄毛が目立たなくなるような髪型を意識していますか?」と質問したところ、7割近くの人が「はい」と回答した。髪型は、ファッションとしての役割のみならず、薄毛対策としての機能も期待していることがわかった。
3. 調査対象のうち「前頭部(おでこ)」と「頭頂部(つむじ)」が気になっている方は8割以上!
「髪の毛の気になるところ」について聞いたところ、頭頂部(つむじ)と前頭部(おでこ)がそれぞれ4割以上、次いで後頭部となった。おでこやつむじといった人から見えやすい部位が大半を占める結果となった。
4. 薄毛対策を意識しつつ、髪型では「セットのしやすさ」「若見え」も重視!
「現在の髪型の良いところ」について尋ねたところ、「薄毛が目立たない」が60.9%で最多となり、以下、「楽」(18.8%)、「若く見られる」(14.1%)と続いた。
5. 薄毛対策でトップ2の人気を誇る“七三分け”と“ツーブロック”
「髪型の種類」について聞いたところ、「七三分け」と「ツーブロック」の2つで約半数を占めるほど、高い支持を得ている髪型であることがわかった。また、この2つの髪型を選択した人の多くが「薄毛を目立たなくさせるため」という理由だった。
一方、affix hair 水天宮前店の店長兼オーナー・川野 智和さんからは、
「この2つの髪型は、薄毛の方にはおすすめしたくない髪型です…」
というコメントが。川野さんによると、
「まず、七三分けは、おでこの際が目立ちやすいM字ハゲの方の場合、薄毛をより強調してしまう可能性があります。特に髪質が直毛の方にはおすすめできません。M字ハゲなど前頭部が気になる方は毛量が少なくなるにつれて前髪が割れてきやすいので、それであれば軽く流せる位のセンターパートの方が薄毛は目立ちにくいと思います。また、直接や細毛の方はゆるくパーマをかけるのもおすすめです」
とのことだった。さらに、
「ツーブロックに関しては、サイドの毛量が薄くなってしまうと、横から見ると不自然に毛が被さり“浮いた”ように見えてしまうので、頭頂部が薄毛の方にはおすすめはできません」
というコメントも寄せられた。
このように、薄毛対策として人気だった「七三分け」と「ツーブロック」だが、美容師からすると、“逆に薄毛を強調してしまう髪型”であることがわかった。
6. 調査対象のうち「パーマ」を当てている人は1割未満
「パーマは当てているか」との質問に対しては、髪の毛へのダメージを意識してか、パーマを当てている人は全体の1割にも満たない結果となった。
そこで、薄毛の方のパーマについても川野さんに聞くと、
「薄毛の方は毛が細くなっていることが多いので、パーマを当てることで痛みやすくなってしまう可能性はあります。そのため、強めのパーマはあまりおすすめできません」
とのことだった。一方で、パーマによって薄毛が目立ちにくくなる効果も期待できるという見解も。川野さんによると、
「頭頂部(つむじ)の薄毛が気になる方でしたら、トップに緩めでボリューム感のあるパーマをかけるのはおすすめです。日本人男性のつむじは後ろの方にあることが多いので、就寝中につむじ付近の髪が潰れてしまい、薄毛が目立ちやすくなる傾向にあります。そのため、つむじ付近にふわっとパーマを当ててあげると、トップにボリュームが出てくるので良いですね。
また、M字ハゲが気になる方は、全体的に無造作感のある緩めパーマがおすすめです。一方で、ツイストパーマなどは前髪が割れやすく薄毛が目立ちやすくなるので注意が必要です」
とのことだった。
今回の調査ではパーマは少数派だったが、種類や当てる部位によっては薄毛対策にもなるため、薄毛が気になる日とは検討してみるのも良いだろう。
7. 調査対象のうち「カラー」を入れている人は2割程度
「カラーは入れていますか?」と質問したところ、パーマ同様に、髪の毛へのダメージを懸念してか、髪を染めている人は2割程度と少数派であることがわかった。
カラーについても川野さんに聞くと、
「薄毛の方はカラーを入れるのがおすすめです。特に、金髪など頭皮と色味が近しい明るめのカラーであればあるほど薄毛が目立ちにくいです。芸能人の方でも、年齢を重ねてから金髪や明るい髪色に変えた方をよく目にしますが、うまく薄毛をカバーできていますよね。
もちろん、髪が痛みやすいという懸念もあると思いますが、男性の場合、女性よりも短いスパンで髪を切ることが多いので、髪に与えるダメージは比較的少ないと思います。」
とのことだった。
パーマと同じように、今回の調査では髪を染めている人は少ない結果となったが、薄毛が気になり始めた人は、イメージチェンジもかねてカラーを入れてみるのも選択肢の一つとして良さそうだ。
現役美容師おすすめ!本当に「薄毛が目立ちにくい髪型」とは
では、薄毛の人にはどんな髪型がおすすめなのか。最後に、美容師の川野さんの意見を紹介する。
「前頭部、頭頂部どのタイプの薄毛にもおすすめなのは、短髪でトップをツンツンとさせたソフトモヒカンのような髪型です。M字ハゲの方の場合、前髪があるよりも、ソフトモヒカンっぽくあげてしまった方が薄毛が目立ちません。また、トップに毛を集めて立たせる形になるので、つむじハゲの方にも良いでしょう。加えて、おでこの部分を台形・三角形型になるような髪型にすると、薄毛が目立ちにくくなります。
ちなみに、整髪料を使用する際には、ジェルなどかっちり固まるものよりも、軽めのワックスやファイバー系を選び、できるだけ頭皮に直接つかないようにするのがポイントです。
あと、整髪料が頭皮に残った状態はよくないので、使用後はしっかり洗い流すようにしましょう」
<調査概要>
調査方法:HIXユーザー向けアンケート調査
回答者数:307名
調査期間:2024年2月10日(土)〜2月19日(月)
調査内容分析:株式会社エムボックス
※調査結果は小数点以下第2位を四捨五入している。
出典元:HIX調べ
構成/こじへい