子育てで負担に感じること
Q.以下の子育てに関する家事や育児について、あなたはどの程度負担を感じていますか。ご自分のお気持ちにあてはまるものをお知らせください。(保護者)
Q.負担を感じている子育てに関する家事や育児について、あなたは外部サービスに委託したいと思いますか。ご自分のお気持ちにあてはまるものをお知らせください。(保護者)
■家事・育児の外部委託率は1%未満
子育てで負担に感じることについて、「急な体調不良の業務調整」(72.6%)が最も多く、「夕飯準備」(69.8%)、「掃除、片付け」(64.0%)が続く結果となった。
外部に委託したいと思う家事・育児については「急な体調不良の業務調整」(58.8%)が最も多く、次に「≪登園≫保育所に到着してからの準備」(58%)、「子どもの遊び相手」(53.5%)となった。
一方で、いずれの高負担家事・育児も「すでに委託している」と回答した保護者は1%未満。どの家事・育児についても、ほとんど外部委託はされていない状況が判明した。
自治体に望むサービスやサポート
Q.今後自治体に実現が期待される以下のサービスについて、あなたはどの程度実現することを期待されますか。ご自分のお気持ちにあてはまるものをお知らせください。(保護者)
Q.今後自治体に実現が期待される以下のサービスについて、あなたはどの分野のサポートを期待されますか。ご自分のお気持ちにあてはまるものをお知らせください。(保育所)
■保護者、保育所双方が「金銭的な支援や日常的な利便性向上に関するサービス」を自治体に期待
自治体に期待する新規保育サービスとして、保護者側では「教育費支援」(81.4%)が最も多い結果となった。
その次に「子育て・保育所関係書類の電子化」(78.8%)、「市区町村役所のオンライン窓口化」(78.5%)が求められることがわかった。
また保育所側では「補助金支援」(76.0%)を自治体に望む声が最も多い結果となり、「休暇取得支援」(69.1%)、「IT支援」(64.1%)が続いている。
保護者・保育所の双方で、金銭的な支援や日常的な利便性向上に関するサービスで期待度が高いことがわかる。
■保育所でのさらなるサービス充実化に向けては保育現場での業務効率化が必要
本調査内『2.新規保育サービスの活用意向と導入意向』では、各新規保育サービスの導入障壁について、「資金面での課題」や「人員不足」といった声が保育所側から上がる結果となった。
社会や保護者からの期待も大きい「保育サービスの充実化」については、そうした導入障壁を乗り越える業務効率化とセットで取り組むべきであり、行政からの支援もその一助となることが考えられる。
調査概要
調査タイトル/子どもの保育 大規模実態調査
調査方法/インターネット調査
調査期間/2024年2月5日(月)〜2月7日(水)
回答者(保護者):20〜59歳の男女 1911名(6歳以下の子どもと同居、保育所に子どもが通園)
回答者(保育所):20〜59歳の男女 1000名(現在保育所で勤務している人)
※保育所については認定こども園も含む
関連情報
https://www.nissay.co.jp/kaisha/penguin/
構成/清水眞希