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日常会話でも耳にすることが多い「要領が悪い」という言葉。「手際が悪い」「仕事が遅い」といったなんとなくのニュアンスはわかるものの、具体的にどのような状態か説明するとなると、頭を悩ませる方も少なくないだろう。
本記事では、「要領が悪い」の具体的な意味や特徴を解説する。自分自身に要領の悪さを感じているときの改善点も紹介するので、心当たりがある方はぜひチェックしてみてほしい。
要領が悪いとはどんな意味?
「要領が悪い」は日常会話でも耳にするが、具体的な意味が掴みづらい抽象的な言葉でもある。まずは、要領が悪いとはどんなことを指すのか、あらためて確認しよう。
■言葉の意味
前提として、「要領」は物事の要点、要点をつかんだうまい処理の仕方といった意味を持つ。つまり、要領が悪いとは、物事の要点をつかめず、効率的ではない手段を取っている様子を指す。
重要ではない作業に時間をかけてしまう、本筋から離れた話題で時間を使ってしまう、といった行為は要領が悪いと評価されることが多いだろう。基本的に短所を指摘する際に使われる表現で、自分が使用する際には相手の気持ちに配慮した上で使用すべき言葉だ。
■要領が悪いと発生する問題
要領が悪いと日常生活や仕事における問題が発生してしまい、それが理由で生きづらいと感じてしまうこともあるだろう。日常生活では、一つのことに時間をかけすぎる、予定した時間通りに行動できない、といった弊害が生じる。
また、仕事においては業務を進めるスピードが遅くなり、成果を上げづらくなる。スピードや成果を重視して仕事を進める社風の場合には、足を引っ張っていると判断されて信頼を損なうこともあるだろう。
要領が悪い人の特徴
ここからは、要領が悪い人の特徴を紹介する。自分は要領が悪いのではないか、と悩んでいる方は、以下の特徴に当てはまるかチェックしてほしい。
■優先順位を決めていない
要領が悪い人の特徴としてまず挙げられるのは、作業を行う際に優先順位を決めていないこと。明確な目標やゴールがある仕事の場合、作業ごとに重要度が異なる場合が多い。
「とりあえず目の前の作業に集中する」スタイルは、納期までの段取りが把握しづらく、結局時間が足りなくなり、後半に着手した作業のクオリティが落ちることになるため注意が必要。重要度に応じた時間配分をするためにも、作業の優先順位はぜひ決めておきたいところだ。
■人に頼るのが苦手
人に頼るのが苦手であることも、要領が悪い人の特徴。組織で仕事をする場合、一人で完了できる仕事には限界がある。
自分のキャパシティを超えた仕事を抱え込み、周囲に助けを求められなかった結果、周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるだろう。人に頼ることに罪悪感を抱きすぎず、人に相談してみることも大切だ。
■完璧を目指してしまう
完璧を目指してしまうのも、要領が悪い人の特徴。一つのことにこだわりすぎて、他の作業に割く時間がなくなった経験をしたことがある方も少なくないだろう。
ここでも仕事の重要度を把握することが大切で、重要な仕事は完成度が高く、それ以外の作業はほどほどの完成度で切り上げるといった対応も必要だ。ある程度の完成度になったところで、周囲に品質のチェックをしてもらうのも良いだろう。
要領が悪いと感じたときの改善策
自分の要領が悪いと感じたときは、どのように改善すれば良いのだろうか。ここからは、自分の要領が悪いと感じたときの直し方について解説する。
■優先して取り組むことを決める
要領の悪さを改善する方法としてまず挙げられるのは、優先して取り組む事柄を決めることだ。優先順位を決めるとスケジューリングがしやすくなる上、どれくらいの完成度を目指せば良いかの判断基準にもなる。仕事全体を俯瞰して作業を進めるためにも、まずは優先事項を明確にしよう。
■自分の能力を客観的に評価する
自分の能力を客観的に評価することも、要領の悪さを改善するために必要なスキル。自分が作業を完了するまでにどれくらい時間をかけているのかを把握すると、より計画的に作業を進められるようになる。
また、自分のキャパシティを超えた業務量を引き受けてしまうリスクも減るはずだ。
■マニュアルを用意する
要領の悪さを改善するために、マニュアルを用意する手もある。マニュアルがあるとやるべきことが明確になり、シンプルな思考で作業に取り組むことが可能だ。
また、周囲の人と業務内容が共有できるようになるため、チーム間での助け合いもしやすくなる。マニュアル作成のために、日ごろから作業の要点や注意すべき点を意識的にまとめておくのが良いだろう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部