自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少し、2023年は年間5,762件となった。(出典:警察庁「犯罪統計資料」)
普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じている人も多いと思う。
では、盗難が起きる時間帯や被害にあっている車名など最新の状況はどうなっているのだろうか。日本損害保険協会は、25回目となる「自動車盗難事故実態調査」を実施したので、詳細をお伝えしよう。
車名別盗難状況、ランドクルーザーが3年連続でワースト!盗難発生時間帯は深夜から朝にかけて被害が多い
2023年の車両本体盗難の車名別盗難状況のワースト1は、3年連続でランドクルーザーとなった。
アルファードが車両本体盗難全体に占める割合は、2022年の6.9%から2023年の14.0%と増加傾向にあり、車両本体盗難の被害は特定の車種に集中する傾向が続いている。
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は2021年から2023年にかけてほぼ横ばい傾向となっていた。
2023年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜~朝(22~9時)」が58.4%を占め、最も多くなった。「深夜~朝(22~9時)」の割合は2022年と比較すると1.3%増加。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられる。
※構成比の各項目は小数点第2位を四捨五入しているため、表記の単純合計値が100%にならない場合がある。
調査概要
調査期間:2021年1月1日~2023年12月31日
調査対象:損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
対象事案:全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案
※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれている。
対象事案数:2023年・・・車両本体盗難:2,597件、車上ねらい:921件
2022年・・・車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
2021年・・・車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件
関連情報
https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html
構成/Ara