有機ELテレビやモニターなどで有名なLGは、自社PCシリーズ「LG gram」の2024年モデルを一挙発表。シリーズの特徴でもある軽さや大画面を踏襲しつつ、全機種にインテルの最新チップセット「Core Ultra」を搭載し、AI機能を徹底強化しています。
中でも注目したい機能が、他OSのデバイスと連携し、サブディスプレイとして利用したり、ファイルの受け渡しが簡単にできる「LG gram Link」です。
対応OSはiOS、iPadOS、Android OSとなっているため、iPhoneやAndroidスマホを、簡単にノートPCのサブディスプレイとして利用できるようになります。
そこで、Core Ultra 7搭載の新型「LG gram Pro」を検証。LG gram Link機能の使い勝手を確認します。
スマホやタブレットを簡単にサブディスプレイ化!
LG gram Linkで利用できる主な機能は、「ファイル共有」「画面複製および拡張」「ミラーリング、連携操作」「AIギャラリー」の4点です。利用するためには、接続したいデバイスに「LG gram Link」アプリをインストールします。
LG gram Linkアプリをインストールしたデバイスで初期設定を行い、PC上に表示されるQRコードを読み込むことで、接続は完了。サブディスプレイ化やミラーリング機能が利用できるようになります。
サブディスプレイ機能は無線接続となっており、LG gramやスマホなどが同じWi-Fiに接続されていればOK。PC画面を一度クラウド上にあげ、接続デバイス側に投影するという仕組みで若干のラグはあるものの、慣れればほとんど気にならないレベルです。
画面の拡張と複製の切り替えは、LG gram Linkアプリではなく、Windowsの設定アプリから行います。基本的に、Windows PCで外部ディスプレイに接続したのと同じ扱いとなるので、操作方法がわかりやすいのも1つの魅力といえます。
スマホをサブディスプレイ化した場合、表示サイズが小さい点が難点ではありますが、全画面表示すれば、実用性は高いように感じます。
■LG gram Linkのサブディスプレイ機能は折りたたみスマホとの相性抜群
デバイスを持っていることが前提にはなりますが、サブディスプレイ機能は折りたたみスマホとの相性が抜群。スマホスタンドがないシーンでも、角度を付けて折りたたむめばスマホが独立するので、余分な荷物が増えないのも魅力です。
もちろん、横折りタイプのフォルダブルスマホであれば、スタンドを用いて大画面をサブディスプレイとして使えて便利。タブレットよりも持ち運びしやすいという利点もあります。
新型LG gramのは最安モデルで25万円前後、横折りタイプのスマホも25万円前後と、両製品をそろえるにはかなりコストがかかりますが、現在フォルダブルスマホを愛用している人には、ぜひLG gramとの連携を試して欲しい機能です。