味の素は、糖の吸収が穏やかなご飯が炊ける炊飯器専用調理料「白米どうぞ」の先行販売を同社通販サイトにて開始した。価格は1合分スティック7本入袋が990円、30合分袋が3,500円(いずれも送料別)。
炊飯時に加えて軽くかき混ぜ、炊くだけで、いつもの美味しさや食感はそのままに低GI値の白米が炊き上がる!
糖質は摂り過ぎると健康課題が生じる恐れがあるため、健康意識の高まりとともに、糖の吸収抑制機能関連製品の国内市場規模は、2015年から年平均で約13%伸長しており、2022年は約943億円にまで拡大している(下図参照)。
主食の白米においても、糖質を気にして代わりに玄米や糖質オフ米を利用している人が多く見られるが、同社調べによると、利用者からは「味覚・食感共に白米には及ばない」「炊飯時に白米よりも手間がかかる」「一部の家族のために白米とは別に炊いており面倒」「炊き分けしていないので糖質ケアが不要な家族も白米を食べられない」などといった不満が上がっているとのこと。
また、糖質は三大栄養素(エネルギー産生栄養素)の1つでもあるため、医師や栄養士は白米の適量の摂取を勧めているが、過度に食べないと言った誤った糖質ケアを行なう人も見られたという。
このような背景から、誕生したのが、今回の新製品「白米どうぞ」。味の素が30年以上の酵素研究による知見を活用して開発した独自技術(特許申請中)により、お米のでんぷんをもち麦のような分解されにくい構造に変え、玄米と同程度のGI値(※)のご飯を炊くことができるという。
しかも、同製品を炊飯時に加えて軽くかき混ぜ、炊くだけで、いつもの美味しさや食感はそのままに低GI値の白米が炊き上がるので、糖質ケアが必要な人も、そうでない人も、美味しいご飯を一緒に楽しむことが可能。発売前の社内モニター調査でも「糖質を気にして何年も白米を食べていなかったが、また家族一緒に美味しい白米を楽しむことができてうれしい」などといった喜びの声が上がったとのことだ。
※ GI値:食品の“糖質の消化吸収のされやすさ”を表す指標。GIはグライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略。
製品情報
https://direct.ajinomoto.co.jp/gir05
構成/立原尚子