「性」に対して、いつまでも交際・新婚当初のような熱量ではいられない。年を経るごとに意欲が減退し、セックスレスに陥ってしまう夫婦は多いものだ。
では、レスの当事者たちは自分たちの「夫婦仲」について、どのような認識を持っているのだろうか?
既婚者マッチングサービス「Healmate(ヒールメイト)」を運営するレゾンデートルは、既婚者男女4,000人を対象とした夫婦のセックスレス調査を行い、第1報~第5報までを公表している。今回の第6報では、セックスレスの当事者に「夫婦仲」を尋ねた結果を発表した。
1:セックスレスの当事者の夫婦仲は?
「夫婦仲は良いか」と尋ねたところ、レス男性の56%、レス女性の53%が「夫婦仲は良い」と回答した。性的な不一致があるにもかかわらず、過半数が「仲が良い」という結果となった。また、男女とも「仲が良い」「普通」「悪い」の3つの回答割合がほぼ同一となった。
詳細を見ると、もちろん男女間で多少の違いは見受けられる。特に濃いピンクで示した「良い」の割合は男女間で異なり、女性が男性よりも顕著に大きい結果となった。つまり、女性のほうが何のためらいもなく「夫婦仲は良い」と認識している人が多いことを示している。
レス当事者の夫婦仲を年齢層別に見ていくと、男性は「良い」「やや良い」の計が経年で減るものの、30代で「良い」が32.5%と高くなっていた。加えて、30代、40代では「やや悪い」「悪い」の計が増える傾向が見受けられた。一方の女性は、男性よりも「良い」の割合が大きい反面、「良い」「やや良い」の計が40代・50代で一気に減っていた。
2:夫婦仲を今よりも良くしたい?
「夫婦仲を今よりも良くしたいか」と質問したところ、男性は「今よりも良くしたい」(48.8%)が最多となった一方、女性は「このままで良い(=現状維持)」(61.0%)が最も多かった。他方、セックスレスでも離婚を望む既婚者は非常に少ないこともわかった。
年齢層別にみると、30代・40代で男女の違いが大きく表れた。30代・40代といえば、ちょうど男性がまだまだ性欲が旺盛な年代であり、「レス解消」に対する熱量に差が出たとも分析できる。女性は30代で一気に「このままでよい」の比率が拡大しており、夫婦仲が良くても悪くても、現状を変えたくないと考える傾向が大きいことがわかる。
<調査概要>
・調査タイトル:夫婦のセックスレスに関する実態調査 第6報
・調査期間:2023年10月30日~12月18日
・調査対象者:20~59歳の既婚男女635人(男性320人、女性315人)
※第1報の回答者4,000人のうち「完全レス」と回答した人の中から無作為に635人を抽出。
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社
・調査報告の掲載:https://healmate.jp/survey/
・本報告の発表日:2024年3月10日
出典元:レゾンデートル株式会社
構成/こじへい