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コンピュータウィルスの発見から現代のサイバー攻撃まで情報セキュリティの歴史を振り返る

2024.03.26PR

コンピューターウィルスの発見

「コンピューターウィルス」の発見の経緯は、情報セキュリティの歴史において重要な出来事の一つです。コンピューターウィルスとは、コンピュータシステムに潜入し、自己複製を行いながら様々な悪影響を及ぼすプログラムのことを指します。

最初のコンピューターウィルスとされるものは、1971年に作成された「クリーパー」です。このウィルスは、ARPANET上のDEC PDP-10コンピュータを対象としており、感染したコンピュータの画面に「I’M THE CREEPER : CATCH ME IF YOU CAN」というメッセージを表示するものでした。クリーパーは悪意のある行為を行うものではなく、むしろネットワーク上でのプログラムの自動移動の実験的な試みでした。

1980年代に入ると、コンピュータの普及とともに、実際に悪意のあるコンピューターウィルスが出現し始めます。1983年には、フレッド・コーエンによって最初の実際のウィルス「ウィンストン」が作成されました。これはUNIXシステムを対象としたウィルスで、他のファイルに感染する能力を持っていました。

1986年には、パキスタンの兄弟が作成した「ブレイン」というウィルスが出現しました。これはIBM PC互換機を対象とした最初のPCウィルスとされ、フロッピーディスクを介して広がりました。ブレインウィルスは、感染したディスクのブートセクタにコピーされ、コンピュータが起動するたびに自己複製を行うことで広がりました。

これらの初期のウィルスは、現代のウィルスと比べると比較的単純でしたが、コンピュータシステムに対する脅威としての可能性を示しました。1980年代後半から1990年代にかけて、インターネットの普及とともに、ウィルスはより複雑で悪意のあるものへと進化し、情報セキュリティの重要な課題となっていきました。

インターネットの台頭

1990年代に入ると、インターネットの普及が加速しました。これに伴い、サイバーセキュリティの課題も大きくなります。1990年代初頭には、世界初のウェブブラウザ「ワールドワイドウェブ」(WWW)が登場し、インターネットの利用が一般化し始めました。しかし、これにより、ハッキング、フィッシング、マルウェアなどのサイバー攻撃も増加し、個人情報の漏洩やシステムの破壊など、新たなセキュリティ上の脅威が生じるようになったのです。

サイバーセキュリティの発展

2000年代に入ると、サイバーセキュリティはますます重要な分野となっていきます。2000年には「ILOVEYOU」ウィルスが出現し、たった6時間で世界中に拡散され、大きな被害をもたらしました。これを契機に、企業や政府機関はセキュリティ対策の強化に本格的に取り組むようになりました。また、この時期にサイバーセキュリティの専門家が必要とされるようになり、セキュリティ関連の資格や教育プログラムが登場していきます。

現代のサイバー攻撃の攻防

2010年代には、サイバー攻撃の手法がさらに高度化し、国家主導のサイバースパイ活動やサイバー戦争の概念が現れます。2010年には、イランの核施設を標的とした「スタックスネット」ウイルスが発見され、サイバー攻撃が国際政治に与える影響が明らかになりました。また、ランサムウェアの出現により、企業や個人が身代金を支払うことを要求する新たな脅威が生じました。

2020年代に入り、サイバーセキュリティはますます複雑な状況に直面しています。クラウドコンピューティング、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)の普及により、攻撃対象となるデバイスやシステムが増加し、サイバー攻撃の手法も進化しています。企業や政府機関は、これらの脅威に対応するために、セキュリティ対策の強化と技術革新に注力することが必要不可欠な時代に突入しています。

情報セキュリティの歴史は、技術の進化とともに、常に新たな課題に直面してきました。現代のサイバー攻防戦は、脅威の多様化と高度化に対応するために、絶えず新しいアプローチが求められています。未来の情報セキュリティは、人間と機械の連携、AIの活用、グローバルな協力など、さらなるイノベーションが必要とされるでしょう。情報セキュリティの専門家たちは、新たな技術を駆使して、サイバー攻撃に対抗するための戦略を継続的に開発しているのです。

まとめ

情報セキュリティの歴史は、文明の発展と共に始まり、コンピューターの登場、インターネットの普及、そして現代のサイバー攻防戦に至るまで、絶えず進化を遂げてきました。技術の革新が新たな脅威を生み出す一方で、それに対抗するためのセキュリティ技術も同様に発展してきました。今後も情報セキュリティは、技術の進歩と共に変化し続けるでしょう。サイバー攻撃に対する防御策を強化し、安全なデジタル社会を守るためには、常に警戒を怠らず、最新の知識と技術を取り入れ続ける必要があります。

情報セキュリティの歴史を振り返ることで、私たちは過去の教訓から学び、未来のサイバーセキュリティの展望を考えることができます。テクノロジーの興亡とともに進化するサイバー攻防戦は、今後も私たちの注意と努力を必要とする分野であり続けるでしょう。

文/鈴木林太郎

SNSで話題!ビジネスの核心を司る「デジタルアイデンティティ」の指南書

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「デジタルアイデンティティ」と言われても、ピンとくる人は少ないのではないでしょうか。『DIME』では、2022年に「メタバース」や「Web3」といったバズワードとなっているトピックを特集してきました。ただ、その特集を製作している過程で、何だかしっくりこない部分があることに気づきました。何か根本的なことを見逃しているのではないかと。その中で浮かび上がってきたキーワードが「デジタルアイデンティティ」でした。

見落とされているビジネスの核心

 安心・安全なデジタル社会を実現するうえで、サービス利用時にユーザーひとりひとりを識別したり、認証したりすることは必要不可欠なこと。そうでなければ、顔の見えない相手と安心して取引することはできませんし、本人かどうかも確認できません。これからますますデジタル上での経済活動は活発になるでしょうし、すでに住む場所を選ばず、ITを活用して仕事をしながら旅をする「デジタルノマド」という人々も増えています。コロナ禍で2拠点で生活する人、都市部に住みながら地方の仕事を副業で受けているビジネスパーソン、逆に地方に住みながら都市部の仕事をリモートでこなす人なども増えてきています。そういう意味でも今後のビジネスだけでなく、国や我々の未来を考えるうえでも重要なキーワードと言っても過言ではないでしょう。

 人口減少、高齢化、地域格差が待ったなしで進む日本において、DXによる社会の生産性の向上は喫緊の課題です。それを解決するうえでもデジタルアイデンティティの活用に関する議論がもっと盛り上がってもいいはずなのですが、いまひとつ注目されていません。

 では、日本におけるデジタルアイデンティティ活用のあるべき姿とは?

 そんな疑問からスタートしたDIME発の書籍「日本が世界で勝つためのシンID戦略」が発売!これは社会的にも経済的にも他人事ではないトピックです。

 今回、こういったデジタル分野のトレンドに詳しい4人の識者の方々に、それぞれの視点でデジタルアイデンティティの活用、背景にあるトレンドなど、ご自身の考えを交えて語っていただきました。当然ながら現段階で、正解はわかりませんが、その中で新たな視点を示し、問題提起をしてくれています。

「デジタルアイデンティティ」と聞いても、まだ自分ごととして捉えられないかもしれません。ただ、これは皆さん自身の話でもあり、今後のビジネスに必ず関わってくる根本的なキーワードであることはまぎれもない事実なのです。是非お近くの書店などで手に取ってみてください!

INDEX

「個人が複数のアイデンティティをポートフォリオ運営していく時代へ」 尾原和啓 

・Web3時代のデジタルアイデンティティとは? 

・「正解主義」から「修正主義」へ。アイデンティティの作られ方が変わってくる 

・Web3ではすべてのトランザクションが可視化される 

・可視化された信頼を検索できるしくみも生まれる 

・日本は複数のIDを使い分ける「複垢先進国」 

・今スキルがなくても個人の成長そのものが投資の対象になる 

・競争社会では将来へのポテンシャル投資が重要になる 

・属性ではなくIDに対する信頼でローンが組める 

・Web3がもたらすアイデンティティのグローバル化 

・マイナンバーが果たすセーフティネットとしての役割 

・人が国を選べる時代。国が優秀なWeb3人材の集客合戦をしている 

・日本と日本人がデジタルアイデンティティを活かすためには? 

・ポートフォリオ運営でWeb3を生き抜く方法 

「 揺らぐアイデンティティを取り戻し、新しい公共圏を構築するヒントは日本の『間』の文化にあり」 武邑光裕 

・アイデンティティの活用で問われる、公共圏とプライバシーの行方 

・デジタルアイデンティティ=自己表現 

・大量発生した「作家」、編集者の不在 

・「ChatGPT」の不気味さ 

・アイデンティティの分有と、分散ドロップアウト

・プライバシーとコモンズの間で 

・利便性や利益を追求して、束縛される逆説 

・公私混同が是とされる個人主義 

・コモンズとしての公共圏 

・欧、米、中国の狭間で日本の進むべき道 

・日本文化にあったコミュニティ 

・「木と蜂」で考える官民連携 

・中世化する社会の中で求められる公共圏の再構築 

・やはり大切な公共圏 

「現実世界を前提とした議論の限界とその先を行く仮想世界」 岡嶋裕史 

・デジタルアイデンティティはすでに日常に遍在している 

 ・デジタル空間では「私を私だと証明すること」が現実世界より難しい

・アイデンティティ管理には大きく3つの種類がある 

・人間の意思決定とAIの意志決定のどちらに従うのが正しいのか? 

・Web3の中核技術である「ブロックチェーン」は記録システムにすぎない 

・Web3に夢を見すぎてはいけない 

・結局は第2のGAFAを生むだけ 

・ブロックチェーンに付きまとう「オラクル問題」 

・生活の中心は現実世界であるという前提はいつまで続くのか? 

・よき「デジタルビーイング」はどうあるべきか? 

・正解のない世の中だからこそ選択肢が必要 

「デジタルアイデンティティを安心して預けられるのは行政だという信頼を」 沢しおん 

・安心して行政にデジタルアイデンティティを預けられるのか? 

・ふるさと納税、2拠点生活とデジタルアイデンティティ 

・広がる自治体のサービス格差 

・デジタルアイデンティティのコントロール問題 

・メタバースでも現実世界同様のルールメイキングが求められる 

・アバター同士のトラブルをAIが解決する?

・アバターのアイデンティティをどう扱うか? 

・AIにどこまで代理をさせるのか? 

・デジタルアイデンティティ=国民 

・「おぎゃー」と赤ちゃんが生まれたら、フルオートでライフステージを支援 

・「自分が自分である」ということを担保してくれるのは誰か? 

構成/編集部

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