工芸の次のすがたを実現させる運動〝KOGEI Next〟を推進している京都の美術商KANEGAEと、IoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援するクロステック·マネジメントは、その派生プロジェクトである〝和の響き Melody in Japan〟と共に2024年4月6日、石川県輪島市の漆職人を支援するチャリティイベント「“継承“彦十蒔絵」を開催する。
「“継承“彦十蒔絵」開催の背景
国が指定する重要無形文化財である輪島塗は、職人の技術と風土の結合によって生まれた、日本を代表する伝統工芸だ。
しかし2024年1月に発生した令和6年能登半島地震により、職人の多くは生活基盤や工房·道具を失い、石川県輪島の漆芸事業が危機に陥っている。
そこで“和の響き Melody in Japan“は、「KOGEI Nextメンバーであり、輪島を拠点として活動する漆芸集団「彦十蒔絵」の職人たちの生活改善と漆芸事業の再開に、微力ながらお役に立ちたいと願い、有志によるチャリティイベント『“継承“彦十蒔絵』を企画致しました」とコメントしている。
輪島の漆職人支援チャリティイベント「“継承“彦十蒔絵」実施概要
当イベントでは、彦十蒔絵の代表である若宮隆志氏をはじめ、小学館文化事業局プロデューサーセバスチャン高木氏、和楽器バンドのメンバーで津軽三味線奏者の蜷川べにさんとのトークセッションや生演奏も予定されている。
津軽三味線奏者の蜷川べにさん(和楽器バンド)と世界に1台のエレキ三味線「LYCORIS」
当イベントの収益は、彦十蒔絵に全額寄付される。また、後日「“継承“彦十蒔絵」チャリティイベントとして、彦十蒔絵作品の展示販売会も開催予定。
日時/2024年4月6日(土) (1)16:00~17:30 (2)18:30〜20:00
会場 / 日仏文化協会 汐留ホール https://www.shiodomehall.com/
出演 /若宮隆志(彦十蒔絵_代表)、高禎蓮(彦十蒔絵_マネージャー)、蜷川べに(和楽器バンド/津軽三味線奏者)、セバスチャン高木(小学館文化事業局プロデューサー)、前﨑信也(京都女子大学教授)
プログラム/
第1部『生・漆チャンネル』 若宮隆志×セバスチャン高木
第2部『世界に一台のエレキ三味線、LYCORIS制作秘話』 蜷川べに×前崎信也&若宮隆志&高禎蓮 ※蜷川べに演奏
入場料/3000円(税込) ※全自由席(整理番号なし)
購入方法 / e+(イープラス) https://eplus.jp/hikojumakie/
販売期間 / 2024年3月15日(金) 12:00 ~ 2024年4月6日(土) 16:00
■彦十蒔絵の作品展示販売実施概要
販売期間/2024年4月12日(金)~4月17日(水)
web販売
彦十蒔絵公式サイトにて、事前に図録を掲載予定。
https://hikoju-makie.com/event_post/inheritance_charity_event/
リアル販売
ギャラリー「KANEGAE」 京都府京都市北区紫野下門前町43(大徳寺総門前)
・営業時間:10:00〜17:30
https://www.kanegae-art.com/#access
イベント出演者紹介
■漆芸集団「彦十蒔絵」
若宮隆志氏が主宰する漆芸の職人集団。古典的な技術を研究するとともに新しい技術の開発にも積極的に取り組む。かざり、あそび、ユーモアなどを踏まえた古くて新しい意匠の作品により、伝統的な漆芸の世界を復興するための活動を行っている。
■蜷川べに(和楽器バンド)
和楽器バンドは、詩吟、和楽器とロックバンドを融合させた8人組の新感覚ロックエンタテインメントバンド。最新作品は、アニメ『範⾺刃⽛』野人戦争編オープニングテーマ「The Beast」収録のオリジナルアルバム「I vs I」。
■セバスチャン高木
小学館文化事業局プロデューサー。音声メディア「日本文化ラジオ」の「漆チャンネル」では、蒔絵の歴史、制作過程、材料など漆にまつわる超ディープな話を前出の若宮隆志氏と配信中。
構成/清水眞希