連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所「「CP+2024」で見つけた最新レンズ&アクセサリー」
今年はレンズが豊作!
2月22日~25日まで開催されたカメラと写真の祭典「CP+2024」を取材した。広い会場にはカメラ、レンズ、アクセサリー、写真関連用品が大量に展示され活気にあふれていた。今回はレンズの新製品が多く、カメラの新製品は富士フイルムのハイブリッドレンジファインダーカメラ「X100VI」でボディ内手ぶれ補正機能を搭載して、センサーとエンジンも一新された。
ネオクラシック路線も好調なNikon
ドーンと広いブースに大量のレンズを展示していたのが、ニコンである。ニッコールレンズ発売90周年コーナーに現行のZマウントシステムがズラリと並ぶ姿は圧巻だった。「Z f」と「Z fc」のプレミアムエクステリア張替えサービスのカラーバリエーションが展示され、色合いと手触り感を体験できた。色によって人工皮革の手触りが違うので、これは触れておきたい。望遠レンズコーナーにはターゲットに鳥の模型と、高い位置にあるモニターに映った鳥の動画で、AFや連写速度、被写体検出の鳥モードの実力をチェックできる仕組みになっていた。
ニッコールレンズ発売90周年にちなんだ歴代レンズも展示された
今年もLOVOT三兄弟が迎えてくれた。名前は先頭から、にこーちゃん、さんごちゃん、いちごちゃん。名前を呼ばれると頭のLEDが点滅して駆け寄ってくるかも。次回見かけたら呼んでみてはいかがだろうか
撮影コーナーには女性モデルだけでなく、男性モデルも登場、より幅広い層にアピールしようという意欲が感じられる
望遠レンズコーナーにはドットサイト「DF-M1」を装着した超望遠レンズが並ぶ
「Z f」の張替キャンペーンは1月15日終了予定だったが、好評のため期間延長中! ボディ購入者は張替料金が無料になる
「Z f」のボルドーレッドはニコンダイレクト限定カラーのため希少性があって人気も高いとのこと
映像の可能性を追求するCanon
キヤノンはVR、MRの3Dコーナーが充実していた。EOSのカメラは「Dual Pixel CMOS AF」技術を使い、特別なアダプタなどを使わずに撮影した画像から3D画像が生成できる。そんな強みを生かして高画質3D画像のポートレートをその場で作ってメールに添付ファイルで送ってくれるデモがあった。動画は「EOS VR SYSTEM」で撮影された臨場感あふれるライブ映像がヘッドホンからの音楽とシンクロして楽しめた。MRはキヤノンの「MREAL」とJVCケンウッドの立体音響技術「EXOFIELD」を組み合わせて、編曲版のボレロの演奏に合わせて会場に楽器を奏でる演奏者が増えるという演出がおこなわれた。
EOS Rシリーズが動きに強いことを体験できるタッチ&トライコーナーでは、トリッキングと新体操のライブパフォーマンスを撮影できた
「EOS VR SYSTEM」は昨年よりも特に音質面がグレードアップされていた
VRグラスは「Meta Quest 3」を使い、音楽はヘッドホンから流れる
MRには同社の「MREAL X1」にハンドヘルドユニット、光学式センサアタッチメントなどが加えられたものが使用されていた
ビデオクリーターラウンジはTBSドラマを手掛けるチームが作ったドラマセットが使われた
撮影した画像は専用アプリを使って、速攻で3D化され添付ファイルで送付された