コンクリ製のサウナストーブが体をさらに熱くする(写真は営業前)。
サウナに始まり、酔っぱらうまで館内すべてが夢の国・ガンダーラ!
掛け値なし全方位で大満足させていただきました『古代の湯』。
いきなり核心に入るけど、イイねェ~ここのサウナ室!!
最近、個人的にサウナのスペックへのこだわり消えたってことをこの連載でもよく書くけど、『古代の湯』のサウナは、ガチガチにこだわりある人も絶対満足する。
スチームと中温、そして高温の3つのサウナ室(!)があるんだけど、興奮したのは高温。こだわり消えたといいつつ、まぁ体感温度は高いに越したことはない。
左上のサウナ室の写真がその高温サウナなんだけど、中央に円形石積みストーブがあるのは一目でわかると思う。しかし、注視いただきたいのは左側ベンチの上部。四角の穴みたいのあるじゃん? コレがいわゆるボナサウナみたいな感じの熱の噴出口。で、この噴出口が、左側ベンチの写真に写ってない手前側にももう1個あんの。
そんな合計3つの熱源に加え、煉瓦っぽい壁からの輻射熱もしっかり感じる熱の四重奏!
そんなワイルドさと一転、背もたれ部分にもサウナマットがかけてあるというやさしさホスピタリティー。至れりつくせりである。
さらに! ベンチの3段目には、王座のような奥まったスペースがあって、1人か2人しか座れない幅だけど、そこに座れたら足も伸ばせるわ、壁輻射熱がズンズンくるわ、ただただ最上!!
水風呂は身長170cmのオレのヘソよりちょい上まで水面がくるナイス水深で水温計表示15℃。
温泉の岩風呂がある露天スペースで、外気浴も思う存分できる。
そんな大満足のサウナ関連浴室施設とタメ張る満足度が、そのほかのアフターサウナにも待っている。というか、ここのアフターサウナは唯一無二だ!
飲み食いできる大宴会場では、週末には歌謡ショーやってんのよ。
せわしなくサウナをハシゴするようなサウナとのつきあい方も楽しかったけれど、サウナの後は、呑んだり喰ったりにとどまらず、ショーまで見ちゃう、その施設を丸々楽しむサウナとのつきあいが、最近とみに楽しくてしょうがない。
この日の歌謡ショーは水月杏姫(みずきあき)様。オープニングのテレサ・テン『時の流れに身をまかせ』でグッときて、続く松田聖子の『赤いスイートピー』と『SWEET MEMORIES』のメドレーに至っては、感涙で呑んでたメガサワーがちょっぴり塩辛かったソルティーメモリーズ状態!
そして『古代の湯』にはもうひとつ飲食施設がある。北京ダックに刀削麺、四川の水煮牛肉なんて料理もある超本格の中華レストラン『宝』だ!
まず紹興酒(古越龍山!)頼んだら、お通しが本場風に揚げピーナッツ。続いて山東の白酒『孔府家酒』(温浴施設で中国の白酒あるの、初めて)を、食べる前から旨いに決まってる『牛ハチの巣のラー油和え』でいく!!
入館した時に河合奈保子ちゃんの『けんかをやめて』がBGMで流れてた時点からドキドキしはじめ、その興奮と感動は家で眠るまで収まらず。それが『古代の湯』。
露天スペースにはイスも完備してあるでよ。温泉が塩辛く、きっと効能もすごそう。
飲み食いした『メガサワー』(900円)に『ちくわの磯辺揚げ』(300円)。
『古越龍山 銀龍・グラス』(396円)。安い! お通しの揚げピー。
いくらでも呑める冷菜『牛ハチの巣のラー油和え』(880円)。そして『孔府家酒・グラス』(440円)はもちストレート。
麺に飯、海鮮に点心。全部旨いの確実と見た、中華レストラン『宝』。
【DATA】
[住]東京都葛飾区奥戸4-2-1 [電]03・5654・2611 [料]2680円(大人) [営]10:00〜22:30(浴室) [休]無休 [交]総武線「新小岩」駅、常磐線「亀有」駅・「金町」駅、京成線「青砥駅」より送迎バスあり ※減便もあるのでHPにて要確認
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通……なんて毎号書いてありますが、ネコの本を作りました! 『図鑑NYAO ネコみっけ!』(小学館)。そして買って、淳子のお願い。
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。