2024年3月も下旬を迎え、新生活の準備に忙しい人も多いことだろう。同時にライフスタイルの変化に伴う出費も気になるところ。そこで新生活の資金作りには断捨離も兼ねて、タンスやクローゼットに眠る不要ブランドアイテムの売却も有効な手段となるはず。
ブランドリユース企業のKOMEHYOから、そんな「使わなくなったブランドアイテムを売る秘訣」に関するレターが届いたので概要をお伝えする。
少しの工夫で売れやすく、より高額な買取が実現する可能性
同社の社内試験に合格した鑑定士がアドバイスするのは、以下の6点だ。
■これからの時期に売れやすいのは「春夏服」
季節性の強い洋服などのファッションアイテムは「売る時期」が重要だ。例えば今は冬が終わり、春を迎える時期だが、これから需要が高まる春夏服のほうがシーズンが終わる秋冬服よりも売れやすく、高く買い取ってもらえる傾向にある。
特に温暖化で猛暑日が増えるため、夏服はニーズが多い。去年の春夏に着なかった服を売るのはもちろん、今年春夏に着なかった洋服なども捨てずに、冬の終わりまで保管して売ることがおすすめ。
■新品ブランドアイテムは購入から2〜3年以内に売ると値下がりしにくい
新品で購入したブランドアイテムは、購入から2〜3年以内に売ると値下がりしにくく、逆に3年を過ぎてしまうと一気に値下がりしていまうことがある。
ブランド好きにはこの傾向を理解して、新品で購入して2〜3年使用したら売り、それを資金に別の新品を購入するというサイクルで、ブランドアイテムを楽しんでいる人もいる。
■リングに刻印が入っていても価格に影響なし。そのまま売れる
「あの時の思い出の指輪、イニシャルなどの刻印が入っているから売れないよね……」という人が多いが、実はリングに刻印が入っていても問題なく買取が可能。
また価格に大きな差が出ることはほとんどなく、刻印が入っていても値崩れせずに売ることができる。
ちなみに同社では買取後にイニシャルを削って消した後に販売する。
■高級時計は箱や証明書があると5~10万円値上がりする場合も。電池は抜いておく
ロレックスなどのブランド時計は箱や証明書があるだけで、5~10万円値上がりする場合がある。
また、アジャストするために抜いたパーツも捨てずに置いておくと良い。購入した際の箱と証明書、パーツはまとめて保管しておくのがおすすめだ。
逆に、電池に関しては、液漏れを防ぐために交換するか、電池を抜き取っておくのが将来的に高く売るためには安心だ。ただし時計は精密機器なので自己流でなく、時計店で対応してもらうこと。
■ブランドバッグは箱なしでも大丈夫。四隅や持ち手が汚れたり傷ついたりしないようにケア
時計は箱があったほうが値上がりするが、ブランドバッグの場合、箱のありなしはあまり買取価格には影響しない。
また箱に保存しているとかえってカビが発生。バッグの状態が悪くなって値下がりするということもあり、箱なしの保存がおすすめだ。
その際は、四隅や持ち手が汚れたり、傷ついたりしないようにケアをしておきたい。
■売りに行くショップの得意・不得意を見極める
ブランドアイテムを売りに行く店についても、リサーチしておきたい。というのも、店が得意としているアイテム、不得意としているアイテムを見極めて、得意なところに売りにいくと値段が高くつく可能性があるからだ。
少し手間ではあるが、「そのお店でよく売られているもの=得意な商品」であることが多いので、事前チェックは意外に有益と言えるだろう。
関連情報
https://www.komehyo.co.jp/
構成/清水眞希