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迫力のV8、4.0ℓツインターボエンジンを搭載したメルセデスAMGのラグジュアリーSUV「GLE63 S 4MATIC+クーペ」

2024.03.17

「GLE」は、1998年に登場した「Mクラス」をルーツに持つSUV。2015年10月に名称を「GLE」に改め、EクラスファミリーのSUVとして位置付けられた。そして「GLEクーペ」は、2016年に「GLE」をベースに誕生したモデル。その名のとおり、ボディー後半のルーフをクーペルックにしたスタイリッシュなSUVで、2020年6月にフルモデルチェンジして、現行モデルになった。2代目は先代の個性を引き継ぎながら、内外装のデザインを一新。最新技術と装備を搭載し、生まれ変わった。オンロードでの安定感とオフロードでの走破性に加えて、新方式インフォテイメントシステムや安全運転支援システムを備え、利便性も向上している。

 今回の試乗車は、2023年11月に加わったモデル。メルセデスAMG「GLE 63 S 4MATIC +クーペ」だ。ノーマルモデルをメルセデスAMG社がチューニングした「GLEクーペ」の最上級モデルだ。特徴は何といってもパワーユニットにある。メルセデスAMG社が完全自社開発したユニットが搭載されている。

最高出力612PS、最大トルク850Nmを発揮

最高出力612PS、最大トルク850Nmを発揮するV型8気筒、4.0Lツインターボガソリンエンジンはアルミニウムクランクケースに鍛造アルミ製のピストンを組み合わせている。2基のターボエンジンはV8エンジンのバンク外側ではなく、内側に配置され、コンパクト&クイックレスポンスを実現した。ターボユニットは、エンジンカバーの間から見ることもできる。さらにこのエンジンは「Comfort」モードでの1000~3250回転で、低負荷走行に2/3/5/8番の各シリンダーを休止させる気筒休止機構も備えている。

斜め後ろからのスタイリングが美しいクーペ

 また、エンジンとミッションの間には、オルタネータとスターターの機能を兼ねた21PS、250Nmの電気モーターをレイアウトしている。この電気モーターと48V電気システムでハイブリッド車の回生ブレーキと同様の発電を行ない、約1kWhのリチウムイオン電池に充電している。この電気モーターはエンジン始動時の振動を抑え、再スタート時の快適性を向上させている。

 実車に乗ってみると、クーペボディーはとくに斜め後ろからのスタイリングが美しい。運転席の着座位置は、高め。固定式のサイドステップを使い乗りこむ。全高はワゴンよりも80mm低いが、頭上の空間に圧迫感はない。

 内装は、ハンドルがメルセデスの最新世代のタイプだ。やや小径で握りも太め。ハンドルスポークにはナビやインパネ内の各種設定や安全運転支援システムの設定など、すべて手元で完結できる。ドライビングモード(氷/コンフォート/スポーツ/スポーツ+/レース)の切り替えダイヤルやDS(オフ/マフラー音量/車高調整)などの切り替えもスポークに内蔵されたダイヤルで操作できる。

0→100km/h加速が4秒台という俊足SUV

 スタートはコラム右から生えているシフトレバーをDにすることから始まる。Pはレバーの頭を押すパターンは従来からのメルセデス方式。コンフォートモードでスタートする。スターターボタンを押すと、勇ましいAMG製V8サウンドが響き渡る。Cモードでの走りはおとなしい。エンジンを3000回転以下で走行すると、60km/hで6速1400回転。そのまま車速を上げていくと、100km/hの巡航は、9速1400回転。8速1600回転、7速2000回転で、平穏なドライビングで高速走行をこなす。

 もちろんAMG製らしい性能を引き出すことも可能だ。V8、4.0Lツインターボを全開にすれば、4000回転からは爆音が周囲に響き渡る。そのまま7000回転まで上昇してシフトアップする。0→100km/hの加速は4秒台。かなりの俊足の持ち主だ。車両重量約2.5tの大きなSUVが全開で加速する姿はかなりの迫力だ。さらにSモードにシフトすれば、速さは暴力的に近いものになる。

 乗り心地は、コンフォートモードでも街中では路面のザラつきを拾う。高速走行では硬めの設定。スポーツモードに切り替えると、街中でのザラつきにプラスして細かい上下動も伝わってくる。高速では上下動は短い振り幅で、キツめの動きをしていた。タイヤ/ホイールは前285/40ZR22、後325/35/ZR22で、試乗車はヨコハマの「アドバンスポーツV170」を装着していた。強力に減速するブレーキはオプションのカーボンセラミックブレーキ(64万7000円)だ。

「GLE 63 S 4MATIC+クーペ」に試乗して感じたのは、一方でピュアEVの先進技術を生かしたクルマを造りながら、一方でV8、4.0Lツインターボで車両価格2420万円の爆音SUVを造る。エコや地球環境保護を訴えながら、一方で、燃費6km/L台の爆音スポーツSUVを送り出してくる。ドイツメーカーのしたたかな生き残り戦略を見せつけられたような気がした。

■関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/gle-coupe/amg.html

文/石川真禧照 撮影/藤岡雅樹

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