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女性にもおすすめ!スズキ「スペーシア カスタム」は日常の足として安心して乗れる実用的なハイトワゴン

2024.03.17

スズキのハイトワゴン「スペーシア」が2023年11月にフルモデルチェンジした。新型はマイルドハイブリッドの「スペーシア」とマイルドハイブリッド+ターボの「スペーシア カスタム」というラインアップ。ボディーのデザインは、光り物の少ない「スペーシア」と大型フロントグリルとレンズ内部をブラック化したライトが迫力の「カスタム」と印象も異なる。グレードは「スペーシア」は自然給気のマイルドハイブリッドだけ、「スペーシア カスタム」は自然給気とターボが選べる。駆動方式はFFと4WDで、これは全グレードに用意されている。

ベースグレードでも15項目以上の先進安全装備を標準搭載

 価格帯はマイルドハイブリッドのFF車が153万100円で、ベースグレード。最高はマイルドハイブリッドターボの4WDで219万3400円となっている。今回からは安全、快適装備も充実しており、装備レスのモデルは設定されていない。ベースグレードでも15項目以上の先進・安全装備が標準装着されている。

 全グレード共通のオプションは、全方位モニター付き9インチHDディスプレイ、サイド&バックカメラ、ハンズフリーマイク、SOSボタン、スズキコネクト対応通信機などがセットになった19万5800円と、電動パーキングブレーキ、アダプティブクルーズコントロールがセットになったセーフティーパッケージ(6万6000円)が選択できる。試乗車は前者が装備され、ディーラーオプションのETC2.0車載器などが装着されていたので、207万3500円の本体価格に約43万円がプラスされ、250万3300円のモデルだっだ。

 前席に乗りこむと、目の前のメーター類がデジタルになり、空気吹き出し口のデザインも変わった。ハンドルはヒーター内蔵で、これはスズキとして初めての採用だ。さらに大きく変わったのは助手席前のダッシュボード。メーカー担当者によると、平らなスペースが広くなったが、この理由がコンビニ弁当が載らないという声に応えてのこと。

使い勝手のいいシートの装備

 後席もチェックしたが、シートヒーターは上級グレードは後席にも設定されている。空気調節は天井の吹き出し口から。座席で新しいのは、床面に取り付けられたマルチユースフラップ。これは足元にオットマンとして機能するフラップが装着されているが、開発陣の話では、元々は、座面に置いた荷物が、急ブレーキなどで滑り落ちないように、座面の縁にストッパーとして立てられるように設計したものだそうだ。開発段階で、このフラップが完成した時、どうせここにストッパーを立てるなら、下にも動くようにして、オットマンとしても使えるようにしたらどうか?という声があり、それを実現させたそうだ。この仕掛けだが、使ってみると便利だった。

後席は2分割でスライド、リクライニングもするので、お母さんが子どもの塾帰りをクルマで待っている時に、リラックスするのに使えそうだ。走行中は、大柄な人がレッグサポートとして延ばせば、ふくらはぎをしっかりサポートしてくれるので、ロングドライブでもリラックスした姿勢で過ごすことができる。ちょっと気になったのは、リアスライドドアのウインドは全開できず2/5ほど残ってしまうのは、残念だ。

 パワーユニットは、自然給気とターボ。いずれも直列3気筒+マイルドハイブリッド。ターボは先代からのキャリーオーバーだが、自然給気はエンジン型式も異なる新型だ。49PS、58Nmは先代より1cc、3PS、2Nm低いが、燃費はFF車11.1km/L向上している。マイルドハイブリッドのモーターは3.1PS、50Nmでこれは先代と同値だ。

 変速機は、CVT、P/R/N/D/Mの5ポジション。パドルシフトは7速MTだ。Dレンジでスタートする。ターボエンジンはスタート時の低回転域からの動きは、もたつきも少なく、スムーズ。パワーモードでは3000回転をオーバーしたあたりから。音が高くなり、ややノイジーな音になる。100km/hでの走行は7速2500、6速3200回転なので、Dレンジ、7速なら、長時間の高速走行もOK。エンジン音も苦にならない。

衝突被害軽減ブレーキを初めて採用

 安全性に関しては、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせで、車両、歩行者、自動二輪車、自転車を検知。交差点での検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキをスズキで初めて採用し、全車に標準装備している。低速時ブレーキサポートも全車に標準装備した。車線維持支援機能やアダプティブクルーズコントロールも採用しているので、高速走行もラクにできる。

 ハンドリングに関しては、自然給気モデルは、コーナリング時の不安定さを体感することもあったが、ターボでは、直進時はやや重めの操舵力で、不安な動きは少なかった。乗り心地も、路面の上下による動きもある程度の抑えは効いていた。決してスポーティーではないが、ボディーがしっかりしているので、安定感は向上していた。

 結論として、スペーシアは加速感やハンドリングを楽しむハイトワゴンではなく、日常の足として、安全・安心に乗ることのできる実用ハイトワゴン。女性ユーザーの声を聞き、細かい装備にこだわった使い勝手のよいクルマといえる。

■関連情報
https://www.suzuki.co.jp/car/spacia/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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