2020年の年始より始まり、日本中に暗い影を落としたコロナ禍。あれから4年。消費者の行動や意識はどのように変化したのだろうか?
クロス・マーケティングは、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響の把握を目的として、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「新型コロナウイルス生活影響度調査」を第1回(2020年3月12日~13日)から定期的に実施している。2024年2月は、変異株のJN.1とインフルエンザの感染者が増加していた2月22日~25日に調査を行い、人々の意識・行動について分析した。
普段の生活で自由に使える時間、58%は「多い」と実感
普段の生活で自由に使える時間は、多い計が全体で58%であり、最も余暇時間が多いのは60代、最も少ないのは40代となった。5類感染症移行前の2022年、2023年と比べても現在の余暇に使える時間に大きな変化はみられなかった。<図1>
直近1週間の家庭内での余暇行動は、「テレビ」「動画共有サービス」「SNS」「音楽」「ネットショッピング」など。時系列では「動画共有サービス」「SNS」「音楽」「動画配信サービス」が増加傾向にあった。
2024年の結果を年代別にみると、20代・30代が多いのが「動画共有サービス」「SNS」「音楽」「ゲーム」「動画配信サービス」と、若い年代のテレビ離れが目立つ結果となった。<図2>
余暇時間の過ごし方で求めること、「リラックス・気分転換」が最多に
余暇時間の過ごし方で求めることは、「リラックス・気分転換」「身体・精神疲労の回復」「ストレスの解消」「1人・自分だけの」「趣味を楽しむ」「食事を楽しむ」時間で6割を超え、2021年より増加傾向にある。一方、「友人・知人と直接会って過ごす」時間は、行動制限がなくなったことから緩い低下傾向がみられた。<図3>