非常食の平均備蓄日数2.99日、コロナ後2年連続で減少
非常食の蓄えについて「非常食、何日分備えていますか?」と質問し「約1日分」「約3日分」「約1週間分」「用意していない」から選択してもらった。
回答を集計した結果、76%の人が非常食を準備していると回答し、平均備蓄日数は2.99日となった。県別に見てみると、北日本と東日本の太平洋側で備蓄日数が高い傾向であることがわかる。
平均備蓄日数の変化を見てみると、2017年から右肩上がりで、特に2019年から日数が大きく増加し、2022年は3.09日と調査開始以来最高となった。2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号、台風19号など、相次ぐ豪雨や台風による大規模な浸水や長期の停電の経験に加え、2020年からのコロナ禍で備蓄の意識が加速したのではないかと考えられる。しかし2023年からは減少に転じており、今年は昨年よりもわずかに0.02日減少し、高い備蓄意識をキープしつつも2年連続の減少となった。
非常持出袋、1年以内の点検は3人に1人
非常持出袋の点検状況について、「非常持出袋を最後に点検したのはいつですか?」と質問し、「1年以内」「1〜3年前」「3〜5年前」「5年以上前」「していない」から選択してもらった。
回答を集計した結果、「1年以内」と回答した人は33.6%で、昨年の結果と大きな変化はなかった。また45.2%の人がそもそも非常持出袋を持っていない、もしくは持っているが点検をできていないということがわかった。
非常持出袋の点検は、半年〜1年に1回など、定期的に行うことが呼びかけられている。点検により非常食や水の賞味期限切れを防いだり、電池の使用期限切れや液漏れを防ぐことができる。非常持出袋の中身を使い、使った分を買い足す「循環備蓄(ローリングストック法)」は、中身の期限切れを防ぎ、備えを見直す機会になるためおすすめだ。
出典元:株式会社ウェザーニューズ
構成/こじへい