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空港ラウンジの余った米をアップサイクル!JALがクラフトビール「Japan Arigato Lager」を作った理由

2024.03.20

旅行のお供に最適なお酒は何だろうか。

ビール?ウイスキー?ワイン?それとも日本酒?

個人的な見解だが、旅行というちょっと特別な時間と共にするお酒は「いつもの一杯」ではなく「特別な一杯」であってほしいのではないだろうか。

その一杯が思い出になるだけでなく、旅行を引き立ててくれる一杯になるならば、もっと良い。

いま羽田空港内「JAL PLAZA」をはじめ、一部店舗やECサイトだけで販売されている「Japan Arigato Lager」は、そんな思いを叶えてくれるビールである。

美味しいだけじゃない、ビール誕生の経緯についても紹介したい。

「Japan Arigato Lager」。略すと「JAL」になる粋なネーミング

濃厚さと華やかさが、旅のパートナーにちょうどいい

2024年3月1日より羽田空港内の「JAL PLAZA」やECサイト「JAL MaLL」などで購入できる「Japan Arigato Lager」。

開発をしたのは廃棄間近の食材をクラフトビールへアップサイクルする株式会社Beer the First(横浜市)が運営するブルワリーブランド「UTAGE BREWING」である。

実は、「Japan Arigato Lager」は成田空港JAL国際線ラウンジのお米をアップサイクルしたクラフトビールだ。

ラウンジの余剰米を使ったクラフトビール

気になる味は、一言で言うと、「華やかでフルーティー系」のビールだ。

しかし、その濃厚な香りは単体で主役になれるポテンシャルがあり、一口一口を舌の上で転がしながら味わうことに向いている。

また、軽さの中にもどこか優雅さが感じられるのもポイントだ。

さまざまな食事と一緒に楽しむことはもちろん、ナッツやチーズ、ドライフルーツなどシンプルな味のおつまみと一緒にゆっくりと楽しむのもいいだろう。

色鮮やかな風味が口や鼻から抜けていき、これが旅の始まりの飛行機の機内であれば、これから始まる旅の期待感を高めてくれる。

もちろん帰り路の機内で飲むのもいい。旅の思い出を肴にしながらゆっくりと余韻に浸った時間を過ごすことができるに違いない。

1~2時間の空の旅であれば「Japan Arigato Lager」1本で十分楽しめる(もちろんお酒が好きな方は2本でも3本でも買うといい)、そんなクラフトビールになっている。

***

商品名   :Japan Arigato Lager
商品カテゴリ:350ml 缶ビール
ビアスタイル:Cold IPA
発売日 :2024年3月1日
販売先   :JAL PLAZA(羽田空港内)
       JAL MaLL
       オリンピック(中野坂上店、川崎鹿島田店、長原店、今宿店、港北NT店、 
              千葉桜木店、志村坂下店、武蔵浦和店)
       UTAGE BREWING ECサイト
Japan Arigato Lager HP:https://arigatolager.com

誕生のきっかけとなった「JAL Wingman Project」

「Japan Arigato Lager」誕生のきっかけとなったのはスタートアップ向けのビジネスコンテスト「JAL Wingman Project」だ。

オープンイノベーションで新たなチャレンジをするJALの「JAL Innovation Lab」が2023年に初めて開催したビジネスコンテストで、JALグループと共に共創できるパートナーをコンテスト形式で募集。

初回となる2023年は50社以上が応募をする中、最優秀賞に選ばれたのがBeer the Firstだった。

Beer the Firstは空港ラウンジの余剰米をアップサイクルというアイデアにはどのように辿り着いたのだろうか。

Beer the Firstの坂本CEOは次のように言う。

「僕たちはもともと廃棄される食材をアップサイクルしてクラフトビールを作成している会社です。コンテストへの応募の段階では『ラウンジの余剰米』に絞っていたわけではありませんでした。

しかし、僕たちの得意分野は炭水化物をアップサイクルすること。その観点からいうと、実は選択肢はそれほど多くありませんでした。

飛行機に関連する廃棄食材と言えば、一番初めに思いついたのはやはり機内食でした。また、空港内のお土産も廃棄される数が多いのではと考えていたので、これも候補の一つでした。

そして、ラウンジの余剰米です。空港のラウンジは利用者の満足度を下げないためにお米を切らさないようにしているのでどうしても余剰米が発生してしまう。

検討を重ねる上で、ラウンジの余剰米でクラフトビールを創るのがいいだろうという結論になりました」

JAL Innovation Labアシスタントマネージャーの岡田さんは言う。

「今回のプロジェクトはJALにとっても初めての取り組みです。選定のポイントは『手触り感』。一緒にやっていく姿が想像できるアイデアだった」

「JAL Wingman Project」は2024年も開催予定となっている。

同プロジェクトでは航空分野にとどまらないJALのチャレンジが垣間見える。

JALが今後、どのような商品やサービスを生み出していくのか楽しみである。

取材・文/峯亮佑

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