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iPhoneの画面をテレビに映すことができるのをご存知だろうか。iPhoneは手軽に起動・操作できる強みがある一方で、画面の大きさやスピーカーの音質・音量などテレビに劣る面もある。そこで、ミラーリングと呼ばれる機能を使い、大きなテレビ画面で動画や映画を視聴すれば、より臨場感のある体験ができる。大人数でiPhoneの画面を見たい場合にも便利な機能だ。
そこで本記事では、iPhoneの画面をテレビに映す方法や、接続方法を紹介する。iPhoneでテレビ番組を見る方法も併せて参考にしてほしい。
iPhoneの画面をテレビに映す際に必要なもの
はじめに、iPhoneの画面をテレビに映す際に必要なものから確認していこう。有線接続・無線接続で必要なものが異なるため、それぞれの内容をチェックしてほしい。
■有線接続で必要なもの
有線接続で必要になるのは、ケーブルと接続に必要になる変換アダプター。iPhoneとテレビの接続には「HDMIケーブル」が必要だ。
また、iPhoneにはHDMIケーブルを接続するための端子がないため、接続を可能にするための変換アダプターが必要になる。
Apple純正の変換アダプターも販売されているため、どれを購入して良いかわからない場合には、そちらを選択するのが無難だろう。
■無線接続で必要なもの
無線でのミラーリングで必要になるのは、中継機器、AirPlay搭載のテレビ、iPhoneアプリだ。すべてを用意する必要はなく、接続方法によって必要なものが変わってくる。
iPhoneにはデバイス間で共有するためのAirPlayと呼ばれる機能が搭載されており、テレビがAirPlay対応の場合にはiPhoneだけで接続が可能。AirPlayに対応していない場合には、Apple TVをはじめとした中継機器を用意することになる。
アプリを利用した接続も可能だが、中継機器を必要としない半面、接続機能を備えたスマートテレビが必要になる場合があるため注意しよう。
iPhoneの画面をテレビに映すには?
では、有線・無線でiPhoneの画面に映すための具体的な方法を見ていこう。それぞれの手順をチェックしておこう。
■有線接続の手順
HDMIケーブルを使用した有線接続をする場合の手順は、以下の通り。
①USB Type-C端子(iPhone15以降のモデル)もしくはLightning端子(iPhone15より前のモデル)を、HDMI端子に変換できるアダプターを用意する。
②変換アダプターを使用し、HDMIケーブルでiPhoneとテレビを接続する。
③テレビの入力切替メニューで、接続した端子に対応したチャンネルを選択する(HDMI 1の端子に接続した場合、「HDMI 1」のチャンネルを選択)。
テレビにiPhoneの画面が映れば、接続は完了だ。
有線接続のメリット
有線接続でミラーリングを行うメリットとしては、無線接続よりも簡単な操作で接続できる点が挙げられる。無線接続と比べてiPhone側での設定の手間がかからないため、複雑な手順を踏まずにミラーリングをしたい方にとっては有効な選択肢となるだろう。
また、無線よりも安定してミラーリングできる点も魅力だ。通信が安定するため、動画のラグや音声トラブルが発生しづらくなる。
有線接続のデメリット
有線接続のデメリットは、ミラーリング中は常にiPhoneをテレビと接続しておく必要がある点だ。有線接続中にもiPhoneを操作しやすいよう、ケーブルを購入する際には、適切な長さのケーブルを選択しよう。
また、ケーブルを接続しているとiPhoneの充電ができないことに加え、ミラーリング中はバッテリー消費が多くなる。ミラーリングする場合には、事前に十分な充電を行っておくか、MagSafe対応のバッテリーを用意しておこう。
■無線接続
次に、無線接続の手順を見ていこう。iPhoneにはデバイス間で画面共有するための「AirPlay」と呼ばれる機能が搭載されている。テレビがAirPlayによる再生に対応している場合の接続手順は、以下の通り。
①iPhoneアプリ内で共有ボタンをタップし、AirPlayを選択する。
②表示された付近にあるAirPlay対応端末から、画面を映したいテレビを選択する。
テレビがAirPlayに対応していない場合は、中継器を使用する。Appleが提供するApple TVの場合、以下の手順で接続する。
①Apple TV端末をテレビに接続する
②Apple TVをWi-Fiに接続する
③iPhoneをApple TVと同じWi-Fiに接続する
④iPhoneのコントロールセンターから「画面ミラーリング」を選択し、映したいテレビを選択する
無線接続のメリット
無線接続のメリットとしては、iPhoneを自由に持ち運びできる点が挙げられる。有線接続のようにケーブルを接続する必要がないため、電波が届く範囲で自由に持ち運びが可能。コネクタ接続部分を塞ぐこともないので、充電しながらのミラーリングもできる。携帯性に優れ、気軽に使用できるiPhoneの強みを活かしたい場合には、無線接続を選択すべきだろう。
無線接続のデメリット
無線接続のデメリットとしては、接続の不安定さが挙げられる。Wi-Fi環境によっては映像や音声に乱れが発生するため、安定した接続を望む場合には有線接続を検討したほうが良いだろう。
また、中継機器やAirPlay搭載のテレビを用意する場合には、数千円~数万円の費用が必要になる点にも注意しよう。
iPhoneでテレビを見るには?
最後に、iPhoneでテレビを見る方法を紹介する。iPhoneをテレビの代わりに利用したい方はぜひ参考にしてほしい。
■テレビ番組配信サービスを利用する
テレビ番組配信サービスを利用すれば、簡単にiPhoneでテレビの視聴が可能。テレビ局が提供しているサービスも存在し、基本的に無料で利用できる。また、アプリを使った視聴ができるサービスも存在する。手軽にテレビを楽しみたい場合には、まずはテレビ番組配信サービスをチェックしてみよう。
■チューナーを利用する
テレビチューナーを使うのも、iPhoneでテレビを見たい場合に有効な方法だ。iPhoneとチューナーを接続し、専用アプリを利用することでテレビの視聴が可能になる。チューナーの購入に費用が必要になるが、録画機能や高画質再生などの機能が付属している商品も多く、より便利にテレビを楽しみたい場合に有用なアイテムになるだろう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部