就職活動のスケジュールが早期化する傾向にあるが、2025年度に卒業予定の学生たちの就活状況はどのようになっているのだろうか。
リクルートのより良い就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施したので、注目のポイントを一部抜粋して紹介しよう。
就職内定率は2月1日時点に比べ16.4ポイント増。2月中に受けた面接選考・最終面接の平均社数は、前年と比べて増加
3月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は40.3%(+10.0ポイント)※2で、2月1日時点から16.4ポイント増加し、現在の就職活動スケジュールとなった2017年卒以降、前年に引き続き過去最高となった。
内定率を文理別で見ると、「理系」が47.8%(+12.5ポイント)で、前回から25.3ポイント増加し高い数値になっている。地域別では、「関東」が前回差+17.2ポイント、「近畿」が同+19.1ポイントと増加が目立つ。
2月中の活動実施量を見ると、「面接選考(最終面接含む)を受けた」が3.30社(+0.40社)、「最終面接を受けた」が1.82社(+0.23社)で、前年と比べて平均社数が増加していた。
内定取得状況の詳細を見ると、内定取得企業数の平均は1.96社で、前年の1.59社に比べて増加していることに加え、2社以上内定を取得した学生の割合は48.2%と、内定取得者のうち半数近くが複数内定を取得していることが分かる。
学生からは、「セミナーや説明会が3月に入り本格的に始まるので、それに参加し自分が何をしたいのかをはっきりしていこうと思います」といった前向きに取り組もうとする声のほか、「周囲と比較してしまうことが多く、自分に自信が持てなくなってしまうことが多い」といった不安の声も。
周囲の状況にとらわれることなく、自分なりの選択基準を確かめながら、納得感の持てる企業選びを着実に進めてほしい。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:2025年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2025』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生2,270人(内訳:大学生1,720人/大学院生550人)
有効回答数:大学生 674人/大学院生 302人
調査実施期間:2024年3月1日~3月8日
調査機関:就職みらい研究所
関連情報
https://shushokumirai.recruit.co.jp/
構成/Ara