これまで免許証とヘルメット着用が必要であった電動キックボードが、2023年7月1日より16歳以上であれば免許不要(ヘルメットは努力義務)で運転が可能となった。
これにより、多くの人が気軽に電動キックボードに触れる機会が多くなったが、一方で、近頃、電動キックボードの事故に関するニュースを耳にする機会も増えている。
こうした状況を踏まえて、ウェブギフトが運営する「オフィスギフト」はこのほど、20〜70代以上の300名を対象に「電動キックボードに関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。
電動キックボードを便利だと思う人は全体の71%
電動キックボードを利用する・しないに関わらず、現状電動キックボードを便利だと思っている人は全体の71%を占める結果となった。
都市部ではレンタルの電動キックボードを見る機会も多くなっているが、外国からの観光客なども移動目的で利用するなど、その利便性は非常に高いと言えるだろう。
電動キックボードを便利だと思う方が多い反面、全体の66%の方が利用に消極的
実際に電動キックボードを利用したか、または利用してみたいか聞いたところ、全体の66%の人が利用には消極的であるという結果となった。
なぜそのように思うのか、電動キックボードを「利用したことがある」「利用してみたい」と回答した人を積極派、「あまり利用したくない」「利用しない」と回答した人を消極派として、それぞれの意見を下記で紹介する。
●積極派
「タクシーより安く、手軽な移動手段として利用しました。(40代男性)」
「まだ使ったことはないが、深夜に行動することが多い為終電を逃した際などに利用してみたい。(20代男性)」
「特売品だけを購入したくても車を出したらガソリン代の方が高くなり、自転車だと遠くて疲れてしまうような場所にもコスパ良く手軽に行けそうなので、ちょっと乗ってみたいなという気はします。(50代女性)」
●消極派
「今の普及率だと物珍しさで周りの目が集中しそうなので利用したくない。また、速度がある程度出る乗り物として安全面に欠陥があると感じているため。(20代女性)」
「使いこなせる自信がないです。春、夏など暖かい日の誰もいないところで遊ぶにはよいですが、一般車道では事故にあいそうで怖いです。(50代女性)」
「車などと違い身を守るものが少ないのに免許がいらなかったり、自転車などともまた違ったり危険そうだからです。(30代女性)」
積極派で多かった意見として、交通手段や買い物の移動手段としての「利便性」を挙げている人が多い印象だった。また、単純に楽しそうといった声もあり、爽快感や快適さから乗ってみたいという興味を抱いている人もいた。
消極派の意見として、「安全性」について言及している人が多く、電動キックボードの利用に免許が必要ではないことから危険な部分が多いと感じているようだ。そのため、便利だと感じている反面、事故を起こすリスクを考慮したときに利用に消極的にならざるを得ない人が多いと言えるだろう。