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クリナップが「移動できるキッチン」のプロトタイプを発表、レジャー・災害支援にも対応する超実用モデル

2024.03.15

クリナップは、移動できるという新しい機能を持ちながらも、メインキッチンとして使用できる性能を有した「モビリティキッチン」のプロトタイプを発表した。

武蔵野美術大学の産学共同研究「次世代キッチン」が実用化フェーズへ

同社は2023年2月に、キッチンを通じて生活・社会・地球が豊かになることを目指して「未来キッチンプロジェクト」を始動した。「モビリティキッチン」はこのプロジェクトを通じて研究している「次世代キッチン」のひとつで、今回発表されたプロトタイプは、移動できるという新しい機能を持ちながらも、「循環ろ過装置」を内蔵したシンクなどを搭載し、メインキッチンとして使用できる性能を有している点が特徴となる。

■モビリティキッチン研究の背景

クリナップは2019年より武蔵野美術大学と産学共同で「キッチンの未来ビジョンづくり」をスタートさせ、キッチンが様々な社会課題へ貢献する可能性を模索してきた。2023年の2月の「未来キッチンプロジェクト」発足時にはLDKの中で固定されたキッチンをもっと自由にすることで、未来のライフシフト対応や災害支援に貢献できると考え、プロジェクトリーダーである竹内宏が “脱LDK”を最初の開発テーマとして宣言。その後、移動式キッチンの研究開発を推進してきた。

ろ過装置を製作している三美製作所との共同開発により、水道がない場所でも水を循環することで使用できるシンクを実現。さらにホンダアクセスからの車両協力により、屋外での運搬や使用についての実証実験を行なうなど実用化に向けての開発を進めてきた。

■プロトタイプのポイントと今後の展開

今回発表されたモビリティキッチンのプロトタイプは、移動できるという新しい機能を持ちながらも、メインキッチンとして使用できる性能を有している。シンクは水道設備のない場所でも繰り返し水を供給できるよう循環ろ過器を搭載。加熱機器はバッテリー電源により、場所を選ばず調理をすることができる。

また、家の中のあらゆる場所になじむよう、曲線のやわらかいラインとファブリック調のテクスチャで家中どこでも使いたくなるデザインを実現。さらに、積み重ねることでコンパクトにもでき、小型車両でも屋外に持ち運べるサイズとした。

なお、災害時には各家庭や企業で使用している「モビリティキッチン」を持ち寄って食の支援をする未来を想定しているとのこと。今後も商品化に向けてデザインと機能を進化させ、2030年までに事業として新しいライフスタイルの創出と災害支援に貢献することを目指すとしている。

「モビリティキッチン」プロトタイプの主な特徴

・「循環ろ過装置」を搭載したシンク

シンクユニットにはセラミック製フィルターを使用した「ろ過装置」を内蔵。シンク内で水をろ過することで、浄水が繰り返し吐水されるため、災害時などには限られた水でも調理できる。また、ろ過装置には水を逆流させることでフィルターを自動で洗浄する「逆洗浄機能」を搭載し、長期間性能を落とさず使用できることを想定している。

・モビリティ性能と使用感を両立させる設計

ユニットのサイズは持ち運びと調理を両立できる幅600×奥行き480mm。高さは200mmに設定してあり、ダイニングテーブルに置くと通常の調理で使いやすい高さになる。コンパクトなので一人で持ち運べ、小型の車両に積むことも可能。さらに調理ユニットには充分な作業スペースと収納を確保した。

・キッチンと生活空間を融合させる新しいデザイン

インテリアになじませるために、ファブリック調や天然木をあしらうことで家具のような柔らかい印象を目指した。単品で置いても美しく、キッチンの存在を感じさせない生活空間を実現する。

関連情報
https://cleanup.jp/miraikitchen/

構成/立原尚子

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