シンプルなXiaomi Smart Band 8 Activeと多機能なApple Watch
Xiaomiは、Xiaomi Smart Band 8 Active以外にも、様々なスマートウォッチ、スマートバンドを展開しており、ほとんどは「Mi Fitness」アプリで管理できます。
アプリ環境を整備し続けてきたこともあり、健康情報やワークアウト情報、接続しているデバイスの設定といった項目へわかりやすくアクセス可能。アプリの使い勝手は優れています。
また、Xiaomi Smart Band 8 Activeは、iPhone、Androidスマホの両方に接続可できます。
Apple Watchシリーズに対応するスマホはiPhone。また、Google陣営の雄であるGoogle Pixel WatchシリーズはAndroidスマホのみ。OSが限定されたスマートウォッチも多い中、Xiaomi Smart Band 8 Activeはスマートバンド入門の門戸を開くデバイスといえそうです。
Xiaomi Smart Band 8 Activeにデメリットはあるがコスパは高い
ここまでXiaomi Smart Band 8 Activeの魅力を確認してきましたが、スマートウォッチに比較すると、機能が限定的なのも事実です。
例えば、Apple Watchシリーズはスマホに届いたメッセージに、Apple Watchから返信できますが、Xiaomi Smart Band 8 Activeは通知確認にとどまります。
また、ほとんどのApple Watchシリーズが、モバイルSuicaでのタッチ決済や、PayPayなどバーコード決済に対応しますが、Xiaomi Smart Band 8 Activeは決済機能が利用できません。
そのほか、自分が使いたいアプリをインストールして楽しむApple Watchに対し、搭載機能で健康管理を行うXiaomi Smart Bandというように、機能の豊富さ、カスタマイズ性には、価格に準じた明確な違いがあります。
これらは、通知の確認や健康管理用が主体のスマートバンドに対し、〝スマホを腕に着ける〟快適さを目指すスマートウォッチという、デバイスとしての思想の違いです。
今回試したXiaomi Smart Band 8 ActiveとApple Watchシリーズも、販売価格に10倍近い差があります。スマートバンドだけで満足はできないですが、価格で機能を割り切れる……これが、結論と言えそうです。
スマートウォッチ、スマートバンドをこれまで使ったことがないならば、入門モデルとして、まずXiaomi Smart Band 8 Activeを使って見る、その選択肢はありだと感じています。
取材・文/佐藤文彦