カメラの出っ張りなし! インカメラは〝見えない〟デザインで動画視聴にもおすすめ
約6.8インチの大サイズを誇るディスプレイもこだわり満載です。
解像度はFHD+(1116×2480)で、最大輝度が1600ニト。ゲーミングモデルらしく、最大120Hzリフレッシュレート、最大960Hzのマルチポイントタッチサンプリングレート(常時)を搭載しています。
そんな高性能ディスプレイをよく見ると、一般的なスマホに搭載されているインカメラがないことに気付くはずです。
Redmagic 9 Proはインカメラ(1600万画素)に「アンダーディスプレイカメラ」を採用しており、〝搭載されているけどレンズは見えない〟デザインとなっています。
欠けた部分がないスッキリとし画面は本来、ゲームを楽しむための仕様ですが、動画視聴時や、撮影した写真をチェックする時にも便利です。
残念ながらほかのハイエンドスマホに搭載されているインカメラに比較すると、仕上がりで若干ぼやけた印象があるのは事実。ただし、実用上不便に感じることは少ないでき映えを、しっかり確保しています。
一方、アウトカメラは5000万画素+5000万画素の2眼構成で、サムスン製センサーを採用。光学式の手ぶれ補正も搭載しており、満足度の高い性能を誇ります。
また、最近のスマホとしては珍しく、レンズの出っ張りの無いデザインを採用。スマホケースを装着しやすく、かさばりにくいのが魅力です。スマホを平置きしてゲームをすると本体が安定するのも、ゲーム好きにはたまらないはずです。
ゲーミングスマホという性格上、カメラ性能に重きを置いた製品ではないですが、スマホカメラの性能は平均値が上がっていますし、同機も極端に不便と感じることはありません。
本体背面はさらさらとした質感になっており、ゲーミング製品らしく「09」のロゴが充電時やゲームプレイ時に光ります。もちろん、ライトオフで消費電力を抑える設定も忘れていません。
6500mAhの超大容量バッテリー搭載で電池切れの心配はほぼなし!
Redmagic 9 Proのもう1つの特徴が、6500mAhの超大型バッテリーを搭載していこと。スマホは大きくても5000mAh程度の容量が一般的なので、ゲーミングスマホとしてがんばっているな! と嬉しくなります。
省電力化や急速充電も重要ですが、物理的にバッテリーが大きいのはやはり魅力。ゲームをプレイしていても電池残量をあまり気にしなくていいですし、テザリングなど電池を大きく消耗する機能を利用しても、安心感があるのが強みです。
さらにRedmagic 9 Proが搭載するSnapdragon 8 Gen 3は省電力性に気を配っており、加えて空冷ファンの冷却でバッテリーの熱消耗を抑えてくれるので、電池持ちは最強クラスといえるスマホです。
そのほか、メモリ、ストレージは12GB+256GB、16GB+512GBの2グレードで展開。初期搭載OSは、Android 14を搭載したREDMAGIC OS 9.0となります。指紋センサーによるロック解除、物理SIMカードを2枚使ったデュアルSIMにも対応しています。
ゲーミングスマホに特化したゆえの弱点ってある?
ここまで、Redmagic 9 Proの魅力を探ってきましたが、ゲーミングスマホならではの弱点はあるのでしょうか?
まず注意したいのが、空冷ファンを搭載している性質上、防水防塵には対応していないこと。お風呂場やキッチン周りで注意が必要ですし、雨天での使用にも気を付けたいです。
また、海外メーカーのスマホであり、日本向けのカスタマイズが少なく(日本語には対応)、FeliCaは非搭載。モバイルSuicaなどタッチ決済の多くは利用できません。
ただし、Redmagic 9 Proでも対応可能なNFCやバーコードの決済もあり、工夫次第で決済端末として利用できるでしょう。
高性能を極めたRedmagic 9 Pro! 実はコスパも最強!?
空冷ファンでの冷却や大容量バッテリー、アンダーディスプレイカメラなど多くの特徴を持つRedmagic 9 Pro。防水防塵非対応やFeliCa非搭載といった弱点はありますが、かなり優秀なスマホと感じます。
また、Redmagic 9 Proは価格面でもおすすめ。下位グレードのRAM12GB+ROM256GBは10万9800円、上位グレードのRAM16GB+ROM512GBが13万4800円と、ハイエンドスマホの中ではお買い得感は強いです。
今回はRAM12GB+ROM256GBのグレードを試しましたが、使っていて操作性に不満を覚えることはなかったので、下位グレードでも十分という人が多いはず。
いずれのグレードともコスパが優れているので、ゲーミングスマホを満喫したいというユーザーなら、ぜひ手に取ってほしい1台です。
取材・文/佐藤文彦