女性特有の悩みをケアするサービスや製品のことを「フェムケア」という。この「フェムケア」について30~60代の年代別で見た場合、もっとも関心が高いのはどの年代になるのか?また、フェムケアに関して具体的にどんな悩みを抱えている人が多いのだろうか?
LIXILはこのほど、30~60代の女性800名を対象に「フェムケアと入浴に関する意識・実態調査」を実施し、その結果を発表した。
フェムケアへの関心が高い30~40代、セルフケアへの意欲の高さも浮き彫りに
今回の調査ではまず、「フェムケアへの関心」を尋ねた。すると、全体では4割以上の人が「関心がある」と回答し、特に30代と40代では、「非常に関心がある」と答えた人が他の世代に比べて多くなった。
そして、「フェムケアに関する悩み」について聞いたところ、全体では「冷え」と回答した人がトップに。年代別では、30代で「月経に関する身体的・精神的な悩み」を回答した人が多くなり、40代・50代では更年期で悩んでいる人がトップとなった。
さらに、「フェムケアに関する悩みの解消策として行っていること」を聞いたところ、どの世代も「十分な睡眠時間を確保する」「食生活の改善、バランスの取れた食事を心がける」「毎日湯船に浸かるようにする」という回答が上位3位に入った。
そのほか、「何らかのアイテム・グッズの活用」や「通院」といった選択肢も、提示した多くの解消策に対して10%前後の人が回答しており、女性の多くは「自身の抱える悩みに対してセルフケアを行いたい」と考えていることがわかる。
30代で約45%が湯船に「浸かりたくても浸かれない/浸からないことがある」と回答
続いて、「湯船浴(湯船に浸かる入浴方法)に関する悩み」についても質問を行った。「湯船浴をしたいけれどできないことがあるか」という質問に対しては、特に30代で「浸かりたくても浸かれない/浸からないことがある」と回答した人が45%近くに達した。
また、「湯船浴に対して感じている不満」について聞いたところ、全世代で「光熱費がかかる」というコスト面での不満がトップに入り、次いで「浴槽を洗うのが面倒」「お湯をためるのが面倒」と湯船浴の準備に対する不満が上がった。
ここで特筆すべきは、30代・40代の回答結果。30代では「ゆっくり浸かる時間がない、忙しい」という回答が他の項目よりも有意に多くなり、また、30代・40代では「生理中は入りにくい」という回答も多くなった。
<調査概要>
タイトル:フェムケアと入浴に関する意識・実態調査
期間:2024年2月19日(月)~2024年2月21日(水)
対象:30~60代女性/有効回答数:800件/地域:国内全域
方法:アンケートフォームを使用したオンライン調査/実施機関:株式会社LIXIL
出典元:株式会社LIXIL
構成/こじへい