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5月と聞くと、ゴールデンウィークが真っ先に思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、他にも多くの行事があります。
5月の主なイベントについて紹介します。直前になって慌てないように、忘れずにチェックしておきましょう。
5月といえば「ゴールデンウィーク」
ゴールデンウィークは祝日が重なり、大型連休になります。盆や正月、9月のシルバーウィークなどとともに、通常とは違ったスケジュールで動く人は多いでしょう。
2024年のゴールデンウィークのスケジュールや、始まったきっかけなどを紹介します。
■2024年のゴールデンウィークはいつ?
ゴールデンウィークとは、4月下旬から5月上旬にかけて祝日・休日が続く期間のことを指します。
2024年のゴールデンウィークは、4月27日(土)から4月29日(月・昭和の日)の3連休、5月3日(金・憲法記念日)から5月6日(月・振替休日)の4連休です。
4月30日から5月2日までの期間に有給休暇を取れば、最大で10連休になります。普段はできない遠出や、長期の里帰りなどに有効活用しましょう。
■ゴールデンウィークの始まり
ゴールデンウィークは、1948年に施行された『国民の祝日に関する法律』により、国民の祝日が制定されたことがきっかけで始まりました。
国民の祝日の目的は国民が美しい風習を育み、よりよい社会や生活を築くことです。4月下旬から5月上旬に4つの祝日が集中したため、長期連休となりました。
4月29日は以前は『天皇誕生日(昭和天皇)』でしたが、その後『みどりの日』になり、現在は『昭和の日』です。昭和の日は激動の昭和の時代を振り返り、国の将来を思う日と定められています。
5月といえば「こどもの日」
5月5日のこどもの日は、ゴールデンウィーク終盤にやって来ます。こどもがいる家庭では、準備に追われることも多いのではないでしょうか。こどもの日の始まりや、端午の節句との違いを見ていきましょう。
■こどもの日の始まり
こどもの日とは、『国民の祝日に関する法律』により定められました。こどもが主役の日と考えがちですが、法律では以下のように決められています。
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
出典:国民の祝日について – 内閣府
こどもの日は端午の節句とは異なり、男の子・女の子の区別はありません。こどもの健やかな成長を願い、母親に感謝を伝える日として活用しましょう。
また、5月5日から5月11日の1週間は、厚生労働省により『児童福祉週間』と定められています。こどもが伸び伸びと育つ環境づくりを、国民全体で考えるために設けられました。
■こどもの日と端午の節句は別の行事
端午の節句は中国から伝わった伝統行事であり、厄よけをするために設けられた日です。体調を崩しやすい季節の節目に、無病息災を願うことを目的としています。江戸時代になってから、武家社会の風習として男の子の健やかな成長を祈る行事に変化しました。
武家での習慣が庶民の間にも広まり、いまでも端午の節句によろいやかぶとを飾る家庭が少なくありません。武芸を大切なものだと考える『尚武(しょうぶ)』と植物の菖蒲(しょうぶ)をかけて、縁起がよいものとして飾って祝います。
■端午の節句で行なうこと
端午の節句には、よろい飾り・武者人形・こいのぼりなどを飾り、男の子の健やかな成長を願いましょう。
飾り物はそれぞれに意味があり、よろい飾りや武者人形には男の子がたくましく成長するようにとの願いが込められ、こいのぼりには立身出世の願掛けがされています。
また、端午の節句に『しょうぶ湯』に入るのも一般的です。薬草として珍重されるしょうぶを湯船に入れて入浴すると、健康に過ごせるといわれています。
生まれてきたこどもの無病息災を願い、初節句を祝う家庭も珍しくありません。初節句は、こどもが最初に迎える節句のことです。男の子なら端午の節句、女の子なら桃の節句に初節句を祝います。
5月といえば「母の日」
5月の母の日は、一般的に浸透している記念日です。贈り物を用意して、普段は表に出していない感謝の気持ちを伝えます。
母の日がいつどのようにして始まった習慣なのか、疑問に思う人もいるでしょう。母の日の始まりや、プレゼント選びのポイントなどを紹介します。
■2024年の母の日は5月12日
2024年の母の日は、ゴールデンウィーク明けの5月12日(日)です。母の日は毎年5月の第2日曜日と決まっており、年によって5月8日から5月14日の間で変わります。
ゴールデンウィーク明けで何かと忙しくなる場合が多いので、プレゼントの調達は早めがおすすめです。何が欲しいかのリサーチも含め、余裕を持って準備しておきましょう。
母の日は毎年日付が変わるので、ついうっかりと忘れてしまうことがあります。あらかじめ、カレンダーやスケジュール帳などで母の日をチェックしておきましょう。
■母の日の始まり
母の日の起源は諸説あるものの、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が亡くなった母親のために起こした行動が、母の日の起源になったという話が有力です。
母への追悼の意味を込めて、白いカーネーションを配ったことがきっかけだとされます。日本には大正時代に伝わり、教会でカーネーションを配布したことをきっかけに知られるようになりました。
今日のように母の日が全国的に広まったきっかけは、大手菓子メーカーの森永製菓が『森永母の日大会』の開催を告知したことだとされます。
もともとは当時の皇后陛下の誕生日だった3月6日の行事でしたが、戦後になってアメリカと同じ5月の第2日曜日に変更されました。
■母の日のプレゼント選びのポイント
母の日に何を贈れば喜んでもらえるのか悩みがちですが、基本的には母親の好みやライフスタイルに合ったものを選びましょう。例えば、おいしいものが好きな母親にはグルメギフト、料理好きなら便利な調理アイテム、お花好きならフラワーギフトなどがおすすめです。
フラワーギフトは赤いカーネーションが定番ですが、母親の好みを優先して構いません。バラや胡蝶蘭なども、母の日の贈り物に人気のある花としてよく選ばれています。
ただし、刃物やハンカチなどは別れや縁切りを連想させるため、母の日のプレゼントにはNGです。誤解されないためにも、本人がリクエストした場合を除き、あえて選ばないようにしましょう。