自身の子どもが通っている保育園や幼稚園でSNSをやっているか
自身の子どもが通っている保育園や幼稚園でSNSをやっているか、また園児の写真を投稿しているかについて質問したところ6割以上(61.4%)が「SNSをやっていない」と回答した。
またSNSをやっていて「顔が特定される状態で園児の写真を投稿している」は19.9%、「顔が特定されてない状態で園児の写真を投稿している」は11.7%という結果となり、子どもの顔が特定される状態で写真投稿をする園の方が多いことがわかった。
■園のSNSにおいて、子どもの写真を掲載することについて
自身の子どもが通っている園のSNSにおいて、子どもの写真を掲載することに許諾しているかについては、半数以上(53.8%)が「許諾している」と回答した。
また「許諾していない」が1割弱(12.9%)に対して、「そもそも許諾確認を受けていない」と回答した人は3割以上(33.3%)という結果になった。
■園によるSNS投稿(園児の写真投稿含む)に対して
許諾の有無に関わらず、園によるSNS投稿(園児の写真投稿含む)に対してどう思うか聞いたところ、「園児の個人情報が特定されなければ問題ないと思う」が43.3%と最も多い回答だった。
次いで「投稿しても良いが、園児の写真を投稿する場合は顔を隠してほしい」が24.0%となっている。
調査結果まとめ
株式会社うるる 執行役員/おもいで事業グループ管掌 田中偉嗣 氏
保護者が子どもの写真をSNSに投稿してよかったこととして、「友達・知人に子どもの近況や成長を伝えることができ、コミュニケーションの機会を創出できた」(59.1%)が最も多く、また祖父母やその他の家族に対しても同様の機会を創出できたという回答も3割(32.2%)を超えていることから、SNSに子どもの写真を投稿することが家族や知人など身近な方とのコミュニケーション機会になっていることが推察できます。
同時に子どもの写真をSNSに投稿する上では、9割以上(91.8%)の保護者がプライバシー対策や配慮をしていることが判明し、そのきっかけとして最も多かったのが「子どもへの悪質犯罪に関するニュース」(61.4%)ということがわかりました。
直近でも子どもへの性犯罪に関する報道が相次いでいることから、保護者側の防犯意識も高まっていると考えられます。
保育園・幼稚園によるSNS投稿(子どもの写真投稿含む)については、「園での普段の様子や成長を見ることができるためうれしい」といったポジティブな声がある一方で、大前提として「園児の個人情報が特定されないようにプライバシー対策や配慮をしてほしい」という回答が大変多く寄せられました。
保護者側の「子どもの写真をSNSに投稿することのプライバシー保護意識」が高まっている中で、園・施設側にも同レベルの意識・対応が求められていると考えられます。
調査概要
調査名/子どもの写真のSNS投稿に関する保護者のプライバシー保護意識調査
調査対象/0〜6歳までの未就学児をもち、SNSに子どもの写真を投稿したことがある保護者
調査方法/インターネット調査
調査期間/2024年2月9日~2月18日
サンプル数/171名
構成/清水眞希